家賃が安い都市はどこ 老後の生活費用、移住で豊かに

日経マネー

日本ではマクドナルドの価格は全国均一なので、地方都市での物価比較にこの指数は使えません。ただ、代わりに例えば「ざるそば指数」なんてできないだろうかと思って、地方出張の折に調べて回ったりしました。恥ずかしながら、ざるそばはその地域・お店ごとの特色があるため比較対象にはなりませんでした。まあ、愚かな挑戦というところです。

でも、地方物価を比較する上では既に公的な統計があります。消費者物価指数の地域差指数というのがそれです。これを基にすると、各都道府県庁所在地の物価水準を東京都区部と比較することができます。

これによると、最近はあまり地方と東京との格差は大きくないようです。確かに低い所はあるのですが、それでも1~2ポイント低いといった程度ですから、それほど大きな生活コストの削減は望めそうもありません。以前はもっと格差が大きかったので、消費者物価の影響を大きく取り上げることができたのですが、地方での所得拡大の効果が出ているのでしょうか。2018年のデータでは大きな違いがなくなっています。

しかし依然東京と地方都市との間に非常に大きな格差が見られるものもあります。住宅コストです。

小売物価統計には民営家賃のデータがあります。これで比較すると、家賃の格差が大きいことが分かります。東京を100とすると、都道府県庁所在地でも半分以下のところは多くあります。

先日、奈良市の大和西大寺駅前で不動産屋さんに飛び込み取材をしましたが、駅の周辺で3LDKのマンションが2000万円台半ばで購入できます。もし東京にマンションを持っているなら、それを売って移り住めば、いわゆるホームエクイティ(住宅価値)を現金化できて退職後の生活に充当することができます。

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