キャッシュレス利用の心得 まず政府還元ポイント確実にポイント賢者への道(139)

NIKKEIプラス1

ポイント還元事業のポスターのある店が増えている
ポイント還元事業のポスターのある店が増えている

キャッシュレスで世の中にぎわっています。政府によるポイント還元事業が10月に始まったのが大きな契機となり、関連する広告・宣伝も花盛りです。その一方で○○ペイという決済サービスが増え、結局どれを使えばお得なのかわからないと混乱する声を多く聞きます。そんな人のために、キャッシュレス利用の心得を考えてみました。

決済サービス各社は最近「最大20%還元」といったキャンペーンを相次ぎ展開しています。それもあってか、どうすれば最もお得なのかを突き詰めたくなるのもわかります。しかし、決済サービスはあまりに多様化・複雑化し、ベストな方法を見つけるのは容易ではありません。

政府の還元事業では中小店舗で5%、コンビニなどフランチャイズ店の場合は2%の還元を受けられます。5%、2%といったらつい最近まで目にするのが珍しかったほど高い還元率です。それだけで十分お得なので取りこぼさないように意識しましょう。100点満点を目指すのではなく自分の中での合格点を決めておくのです。

筆者の場合、支払いはクレジットカードの利用を基本としています。一般的なクレカの場合、独自の還元率は通常0.5%程度ですが、政府の5%還元と合計すると5.5%になります。通常時の11倍もの還元を受けられるのだから、利用しない手はありません。

1万円を支払った場合、還元率0.5%だけだとポイントは50円分しかたまりませんが、還元事業が続く来年6月末までは550円分を獲得可能です。それだけで昼食1回分くらいお得です。なんとなく面倒だからとキャッシュレスに乗り気でない人も今なら始める好機です。政府事業による還元分を確実に押さえ、クレカ独自のポイントも上手に使って得しましょう。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年11月9日付]

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