2019/11/19
出版やイベントをプロデュースする残間里江子さん

プロデューサー・残間氏「引退したら、は余計なお世話」

健康との向き合い方について、弘兼さんは「僕は『まあ、いいか』『それがどうした』『人それぞれ』という考え方でやってきた。他人と自分を比べないほうがいい」と答えた。さらに「インターネット上で『弘兼の漫画は全然面白くない』と書かれている時もあるが、『それがどうした』と」と話して会場を沸かせた。

残間さんが家族関係で、「仕事が終わっても家にすぐ帰りたくなくて、新橋あたりで飲んでいるフラリーマンが増えている。確かに家庭に帰れば、幸せというのはおかしいかも」と聞くと、弘兼さんは「奥さんも漫画家で仕事もあるので、程よい距離を大事にしている。家族のセレモニーには必ず顔を出すし、快適に過ごしている。1日12~13時間仕事をして、午前3時ぐらいに帰宅し、1時間ぐらいお酒を飲みながら一人で気ままな時間を過ごす。睡眠時間は4時間半ぐらいかな」と返した。

残間さんが「いい年なので、引退したらと勧められるが、余計なお世話。印税で稼げないから、働かないと。何もしないと老け込むでしょ」と述べると、弘兼さんが「恋をするといい。不倫とかではなく。例えば、近所のきれいな奥さんにたまたまあいさつしたら、笑顔で会釈を返してくれてトキメク。(自作の)『黄昏流星群』に出てくるのは40代後半から80代ぐらいまでの男女で、その恋も描いている」と答えた。

人生100年時代の「定年後の人生」について、残間さんが「男性は会社を辞めると友人を見つけにくい。エリートだった男性ほどそう。何かのサークルに入って仲間をつくっておくのがいい」と提案。弘兼さんは「定年になったら、また小学校1年生のようなもの。平場に下がって新しい友人を作るのがいい」と応じて、トークショーをまとめた。

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