人生「とにかくプラス思考」 島耕作生んだ弘兼憲史氏日経ウェルエイジングフォーラム(上)

2019/11/19
「人生100年時代」をテーマに語る漫画家の弘兼憲史さん
「人生100年時代」をテーマに語る漫画家の弘兼憲史さん

人生100年時代を豊かに、前向きに生きたい。そう考える人たちに向けて、「日経ウェルエイジングフォーラム」が10月、日本経済新聞社東京本社で開かれた。40代、50代以降の人生にどのように向き合っていったら豊かな人生が送れるのかをテーマに、漫画家の弘兼憲史さんや、タレントの高木美保さんに語ってもらった。上下2回で掲載する。

他人と比べず「まあ、いいか」が大事

最初に「人生100年時代 健康で豊かなシニア時代を拓く」をテーマにトークショーを開催。登壇者は弘兼憲史さんと、出版やイベントなどのプロデューサーを手がける残間里江子さん(クラブ・ウィルビー代表)。弘兼さんは松下電器産業(現パナソニック)に入社後、漫画家に転身。「課長 島耕作」などヒット作を連発した。

残間さんが弘兼さんに漫画家になった経緯を聞くと、「子供の頃から漫画家に憧れていたけど、簡単になれるわけじゃない。得意の絵を生かして、まず宣伝の仕事をしてみようと松下電器に入った」(弘兼さん)という。「山口出身で、とにかく東京に出たくて早稲田大学に入った。松下電器を3年で辞めて、フリーのイラストレーターになったが、年収は3倍に。27歳から漫画家になって、1作目から入選、島耕作がヒットして40代で大物漫画家です」と笑う。

大勢の参加者が熱心に聞き入った

残間さんは「弘兼さんは屈折した感じがない。子供の頃から経済的に苦労したことはないでしょ」と突っ込むと、「カネで苦労したことがないとかよりも、とにかくプラス思考です。72歳になるが、常に楽しいことを追求しています」(弘兼さん)と、人生の軸となる考え方について意見を述べた。弘兼さんが生んだ「島耕作」は相談役になったが、今後も前向きに活躍しそうだ。