難しくなった年末調整 共働きなら扶養控除申告に注意ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

昨年から配偶者(特別)控除の金額が、本人と配偶者の所得によって細分化されたため、申告書(1)の記入の仕方が難しくなっています。国税庁は昨年同様、申告書への記入を助けるためのエクセルのフォーマット「配偶者控除等申告書(入力用ファイル)」を提供しています。本人と配偶者の給与所得などを入力すると、配偶者(特別)控除の額を自動で計算してくれます。このフォーマットを使って記入し、会社に提出する書類を間に合わせるのもよいでしょう。

源泉控除対象配偶者とは?

次に、申告書(3)は、来年の源泉徴収を行うために事前に家族構成などを知らせる書類です。中でも「源泉控除対象配偶者」の欄は、配偶者(特別)控除を38万円受けることができる予定の配偶者を記載することになります。

源泉控除対象配偶者については、申告書(3)の注釈1や裏面に「来年の所得の見込み額が900万円以下の人で、所得の見込み額が95万円以下である配偶者がいる場合に記入する」旨が説明されています。

共働き夫婦で、来年の所得の見込み額はよくわからないけれど、この欄に配偶者の氏名などを書いたとします。実際に来年1年間を過ごして、夫婦どちらかの所得がこの基準額を上回る場合は、配偶者控除を多く取り過ぎていたことになり、来年の年末調整で追加で税負担が発生し、12月の給与の手取りが減ることになります。

今年の年末調整で会社に提出する書類は以上ですが、来年の年末調整の書類はさらに難しくなるかもしれません。

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