「昇格」銘柄投資で稼ぐ ニッチな割安株を選別

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は水無月さん(30)。株式投資で準富裕層を目指す会社員。休日は家族サービスにいそしむ。

2016年~

水無月さん 独自のビジネスモデルに注目

海外赴任中の空き時間に、以前から関心を持っていた株式投資の入門書を読み込む。帰国後に約200万円を元手に投資を始めた。初めて買ったのは印刷用インキ事業のサカタインクス(4633)。PER(株価収益率)などで選別した割安株に投資した。損益はトントンだったが、値動きが軽い小型株の投資妙味を知る。収益を伸ばすきっかけは、東証1部への昇格を目指している銘柄に狙いを定めたこと。1年目で資産は約2倍になった。

17年~

引き続き昇格期待銘柄を対象とし、東証マザーズやジャスダックの新興市場を主戦場に投資活動をした。こうした企業は昇格に向けて投資家向け広報(IR)資料を充実させているケースが多い。資料などで競合環境や事業の優位性といったファンダメンタルズを分析し、成長が見込める企業に投資した。不動産業務を受託するエスクロー・エージェント・ジャパン(6093)や、RIZAPグループ(2928)などを買い、資産は1000万円を突破した。

18年~

株価は順調に上昇し、秋ごろに資産が3000万円を超えた。しかし、好事魔多し。年末にかけての相場急落で、新興市場も大打撃を受けた。手持ちの株でも「年収並み」の含み損を抱えてしまう。

19年~

子供が生まれ、子育ての時間を優先するため効率重視の投資を意識するようになる。時価総額が小さく、ニッチな分野でビジネスモデルに強みを持つ銘柄に投資。ネット上の投稿監視を手掛けるイー・ガーディアン(6050)やIT(情報技術)システムのセグエグループ(3968)など、以前より値ごろ感が出た銘柄を買うようにした。

年間50%のリターンを目標とし、26年ごろに資産を2億円に増やしたいと考えている。専業投資家への転身も視野に入れている。

[日経ヴェリタス2019年11月3日付]

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