ETFを長期投資でどう生かす 基本は少額で国際分散

写真はイメージ=123RF
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「老後2000万円問題」をきっかけに資産運用への関心が高まっている。長期運用をするうえで、選択肢のひとつになるのが上場投資信託(ETF)だ。株式と同じように証券取引所で売買でき、世界の様々な資産に少額で分散投資できる。商品選びと活用のポイントをまとめた。

「放ったらかしにできる」

日本のETF市場は拡大を続けている。今年9月末の残高は39兆円となり、3年間で2.3倍に増えた(グラフA)。日銀が金融緩和策の一環で日経平均株価などに連動するETFを大量に購入している影響が大きいが、商品の裾野も広がり9月末時点で約200本が上場している。

都内に住む60代のSさんは日本株と金に投資するETFを保有している。「個別株も持っているが、常に業績や株価をウオッチする必要がある。その点、ETFは指数連動なので放ったらかしにできるのが魅力」と話す。

ETFは指数連動型の投資信託の一種だが、非上場の公募投資信託とはいくつかの違いがある。まずは取引できるタイミングや売買方法だ(表B)。ETFは証券取引所に上場しており、取引時間中にリアルタイムで変動する市場価格で売買できる。公募投信は1日に1回、運用会社が算出する基準価格で売買する。

投信よりコスト低く

株価指数など指数に連動するよう運用するため、比較的低コストなのも特徴だ。ETFも投資信託と同様、保有している間は信託報酬などの保有コストがかかる。東京証券取引所によると、ETFの信託報酬は平均0.06~0.95%と、公募投信の0.1~1.65%より低い。

日興アセットマネジメントの今井幸英氏は「ETFは長期的な国際分散投資に向いている」と話す。対象とする指数は日本株や海外株、債券、不動産投資信託(REIT)、商品など多様で、組み合わせれば高い分散投資の効果を得られる(表C)。

では、どのように商品を選べばいいか。注目すべきポイントはコストと対象となる指数との連動性、日々の売買代金などだ。指数との連動性が低いと期待したような運用成績が得られないし、売買代金が少ないと売りたいときに売れないリスクを抱える。

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