
飲食店で、夕方の早い時間帯に来店すると酒を安く飲めるサービス「ハッピーアワー」を導入する店舗が急増しています。その裏には、消費者の変化と飲食店の狙いがありました。
東京・新宿にある「串カツ田中」。午後5時には、すでに酒を飲んでいる客がいます。
メニューには、「超絶ハッピーアワー」の文字。レモンサワーとハイボールが、なんと50円!
串カツ田中では、全店舗でハッピーアワーを実施。午後5~6時までの間、破格の値段で酒が飲めます。
オープンしてすぐの時間は空席が目立ち、何とか早い時間帯にも来てもらえるようにハッピーアワーを始めました。
早い時間帯の売り上げは2018年を超え、利益も出ているといいます。
働き方改革で退社時間が早まった会社員や、時間に余裕のあるシニアなど、新たな客層の獲得につながっています。
さらに東京・千代田の高級食品店「ディーン&デルーカ」でもハッピーアワーを導入しました。
サンドイッチやケーキなどが楽しめるカフェとして女性に人気の店で、居酒屋とは正反対の雰囲気ですが、午後4~8時まで、アルコールメニューが100円引きになります。
午後5時過ぎには、ビールを片手に食事を楽しむ女性客の姿が。会社帰りの女性が、ビールの次に頼んだのは、白ワインとケーキ。
食事からデザートまで幅広いメニューとともにアルコールが売れていくのは、ハッピーアワーだからこそ。これこそが、ディーン&デルーカの狙いです。
売り上げを伸ばすために、さまざまな飲食店で導入されるハッピーアワー。今後も広がりを見せていきそうです。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年8月21日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
(C)テレビ東京
[PlusParavi(プラスパラビ) 2019年10月30日付記事を再構成]
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