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紅葉狩り行くなら外せない 都心から1時間で驚きの味

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NIKKEI STYLE

11月に入り、ググッと秋めいてきた昨今。関東各地の木の葉も赤やダイダイに色付きはじめ、これから「さあ、行楽に出掛けようかな」と考えている方々も多いだろう。今回は行楽の際に立ち寄っておきたい、3軒の優良店を紹介したい。行楽のお供に訪問をご検討いただければ、これ以上の喜びはない。

のんきや

<奥多摩湖畔にたたずむ老舗。豚のうま味に頬とろける絶品>

冒頭を飾るのは「のんきや」。

ロケーションは公共交通機関ではアクセスがかなり困難な奥多摩湖畔。JR青梅線の終着駅・奥多摩駅で下車し、駅前からバスに乗り込み30分程度揺られてようやく店の前に到着。まさに、「秘境店」と称するにふさわしい立地だ。

「のんきや」の店舗の眼前に広がる「奥多摩湖」は、東京都と山梨県の両都県にまたがる人造湖。同湖は「東京都民の水がめ」として重要な役割を担う、日本最大級の水道専用貯水池だ。周囲に山々がそびえ立つ景観も、都内随一の素晴らしさ。湖畔には観光施設、レジャー施設が立ち並び、行楽シーズンともなれば、観光客、ツーリング客でにぎわいを見せる。

「のんきや」も、そんな奥多摩湖畔で長年にわたって店舗を構えてきた老舗。ハイクオリティーな麺類、ご飯もの、一品料理を手ごろな価格で提供し、数多くの観光客らから愛されてきた。

そんな同店であるが、中でも特に人気が高いメニューが「手打中華そば」だ。

訪問客の大多数が注文する同メニューは丸3日間かけて豚骨をじっくりと炊いたスープから放たれる野趣味豊かな香りが、食べ手の食欲を無尽蔵に刺激。

レンゲでスープをすくい取りひと口すすれば、しょうゆダレの素朴な甘みが舌上で軽やかに舞い踊る。タレとコンビを組むだしも、豚の重厚なうま味がたっぷりと染み出したコクの塊。

「麺、スープ、具を一つひとつ丁寧に作っています。先代の1杯と変わらない味を着実に提供していくことを、常に心掛けています」。

そう語る店主は3代目。先代から店を継承した当初は飲食業の経験が皆無だったため、作る味に自信が持てなかったが、「ラーメンの鬼」として全国にその名をとどろかせる故・佐野実氏に味を評価され、ようやく自分が手掛ける味が「作り手として正しいもの」だと感じられるようになったという。

このスープに合わせるのが、昔と何ら変わらぬ製法で紡ぎ続ける自家製麺。不規則な縮れが唇に心地良い刺激を与える太麺は、ラーメン以外のメニューも幅広く手掛ける食堂とは思えぬほどの水準の高さ。

提供時に2枚のナルトを載せる独特の盛り付けも、「自分が店主を継いだ頃には既にナルトは2枚載っていた」という同店の伝統。奥多摩エリアに行楽される際に、ぜひとも立ち寄ってもらいたい名店だ。

食たん(じきたん・たんは火に段)もみじ

<埼玉郊外にS級新店!「つけそば」の味わいはオンリーワン>

東京都心から、車を走らせること約1時間。東京近郊とは思えないほど牧歌的な田園風景が広がる埼玉県久喜市に今年6月、1軒の新店が誕生した。

それが「食たんもみじ」だ。

店名である「もみじ」は店主の名字(紅葉)から採ったもの。紅葉店主は都内を代表する人気店の一つである「麺屋武蔵」グループにて14年間修業し、満を持して独立。

「個人的には、昔からアッサリした清湯ラーメンが好きでして。私の地元は北海道なんですが、ラーメン職人になろうと考えた際、勉強できるラーメンの種類が豊富なエリアの方が良いのではと思い、首都圏に出てきたんです」。

同店が提供するのは、「中華そば」「塩そば」「つけそば」の3種類。いずれも甲乙つけがたい出来栄えを誇るが、特におススメしたいのが「つけそば」だ。

かみ締める度に小麦の芳香が鼻腔(びこう)をくすぐる麺は「自店を構える際に、既製の麺を使うことは全く考えていませんでした」と自家製を採用。全粒粉をフル活用することで、ほど良いあんばいの「和っぽさ」を演出するギミックに、店主が培った経験の豊かさがほの見える。

この麺とコラボを組ませるスープはタレに由来する酸味と塩味を思い切って前面へと押し出した、ラーメンマニアであってもかなりのレア感を抱かされる構成。

タレと合わせて煮干し、昆布などの魚介素材を駆使し、一口食べただけで、スープのうま味の質の良さを食べ手に明示する方向性も、ラーメンという食べ物を熟知している者の所業だ。

それ以外にも、麺に「のりで創られただし」を注ぎ、風味付けを施すなど、着想、ギミック、うま味の内容に至るまで、紅葉店主の「イズム」が感じられる1杯。

その存在は凡百の新店とは明確に一線を画している。

北関東エリアなどへ行楽に向かう道すがら、おなかを満たすための1軒として「もみじ」をチョイスするのも、個人的には超おススメの選択肢だ。

中華そばひしお-醤-

<激戦区・つくばに誕生した超大型新人。驚異的な完成度の高さ>

気候が穏やかになると、山歩きや登山が盛んに行われるようになる。東京近郊に住居を構える人たちにとって身近な山と言えば、筑波山&高尾山。

気温が下がり、涼風がそよぎ始めるこの時期以降は筑波山ろくに位置するつくばエリアのラーメン店が活況を呈するのが常である。

そんなつくばの地に、今年6月にオープンした新店が「中華そばひしお-醤-」だ。

レギュラーメニューとして提供される「熟成中華そば」と「ぬちまーす塩そば」は激戦区つくばのそうそうたるラーメン店舗群も真っ青になるほどの完成度の高さを誇示。

加えて、オープンから4カ月余りしか経過していないにもかかわらず、矢継ぎ早に限定ラーメンを繰り出す怒濤(どとう)の展開に、早くも、県内外のラーメン好きから話題の的となっている。

ラーメン好きの好奇心をそそるメニューの充実ぶりに関しては、今年オープンした全国の新店の中でも1、2を争う同店。初訪問時であっても目移りすること必至だが、まずは「熟成中華そば」を召し上がっていただきたい。

味蕾(みらい)に染み入るような鶏の滋養味がスープの隅々にまであまねく行き渡っている。

エッジが利いた個性的なしょうゆダレのうま味、芳醇(ほうじゅん)な鶏油の香りなど、だし以外のパーツも一切の手抜きなし。まさに、非の打ちどころがない出来栄えだ。

丼を前にした誰しもが、ゴクゴクと喉音を立てながら、スープまで飲み干してしまうだろう。

筑波山登山に挑む前に「-醤-」でスタミナを蓄え、英気を養っておくのも、大いに「アリ!」なチョイスだ。

(ラーメン官僚 田中一明)

田中一明
1972年11月生まれ。高校在学中に初めてラーメン専門店を訪れ、ラーメンに魅せられる。大学在学中の1995年から、本格的な食べ歩きを開始。現在までに食べたラーメンの杯数は1万4000を超える。全国各地のラーメン事情に精通。ライフワークは隠れた名店の発掘。中央官庁に勤務している。

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