2019/11/10
「自らの環境にいる動物」部門で受賞した、ファン・シャンジェン氏の作品。中国、クムクリ砂漠の雪に覆われた斜面を行くチルーの群れを上空から撮影した。チルーは毛皮目当ての狩りの対象になることが多い(PHOTOGRAPH BY SHANGZHEN FAN, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
移動するカエルたちの様子をとらえた、まるでこの世のものではないような写真。マヌエル・プレックナー氏が南イタリアで撮影。「両生類と爬虫類の行動」部門で受賞した(PHOTOGRAPH BY MANUEL PLAICKNER, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
ノルウェーの写真家、アウドゥン・リカルドソン氏がカメラトラップで撮影し、「鳥類の行動」部門で受賞した作品。イヌワシが周囲の状況に目を光らせている。このイヌワシがカメラの存在を気にしなくなるまでに3年かかった(PHOTOGRAPH BY AUDUN RIKARDSEN, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
撮影者のダニエル・クロナウアー氏は、移動を繰り返すグンタイアリのコロニーを追ってコスタリカの森を歩き、狩りをしたりシェルターを作ったりするところを写真に収めた。写真は、2枚の葉にまたがって王冠のような形に集合し、コロニーを形成するグンタイアリ。この写真は「無脊椎動物の行動」部門で賞を獲得した(PHOTOGRAPH BY DANIEL KRONAUER, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
「植物と菌類」部門で受賞したのは、オレンジ色の緑藻類と、灰色の地衣類に覆われたモントレーイトスギの枝を撮ったゾリカ・コバチェビッチ氏の作品。米カリフォルニア州、ポイント・ロボス・ステート自然保護区で撮影(PHOTOGRAPH BY ZORICA KOVACEVIC, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
吹雪の中に立つ1頭のバイソン。マックス・ウォー氏が米イエローストーン国立公園で撮影し、「白黒」部門で賞に輝いた。この場面のシンプルさを強調しようと、シャッタースピードを落として雪をぶれさせ、モノクロ画像にした(PHOTOGRAPH BY MAX WAUGH, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
メキシコの報道写真家、アレハンドロ・プリエト氏が撮影し、「ワイルドライフ・フォトジャーナリズム」部門で受賞した作品。プリエト氏は2年にわたり、カメラトラップを使って、このメキシコのジャガーを、米国・メキシコ国境の両側で記録してきた。この写真は、国境の壁にその姿を投影し、壁を延長することにより、重要な生息地においてジャガーが行動する上で、どれほど影響を受けるかを示そうとしたもの(PHOTOGRAPH BY ALEJANDRO PRIETO, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
アリに擬態するカニグモ科のクモ。インドの写真家、リパン・ビスワス氏が撮影し、「動物のポートレート」部門で最優秀賞を獲得した。ビスワス氏はアリのコロニーを撮影中、この「小さな侵入者」を目にして不意を突かれた。コロニーに紛れ込むため、このクモはアリになりきっていたのだ(PHOTOGRAPH BY RIPAN BISWAS, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
南極大陸、エクストレム棚氷で撮影したシュテファン・クリストマン氏によるシリーズが「ワイルドライフ・フォトグラファー・ポートフォリオ賞」部門の最優秀賞に選ばれた。5000羽を超すコウテイペンギンの姿を記録したこの写真は、凍える寒さの日、たそがれ時のわずかな時間に撮られた(PHOTOGRAPH BY STEFAN CHRISTMANN, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)

(文 NATASHA DALY、訳 高野夏美、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック・ニュース 2019年10月17日付け記事を再構成]