逆算に「オタ活」… 2020年の手帳は一芸で選ぶ

日経クロストレンド

システム手帳以外にも、今年は、パステル調や優しい色合いのデザインの手帳が増えている。

手帳の老舗メーカー・高橋書店も、今まではビジネスパーソン向け中心だったが、18年から女性を意識した「torinco(トリンコ)」を投入。ビジネス手帳の使いやすさはそのままに、よりモダンで洗練されたデザインと、女性が使いやすい色合いのシリーズとなっている。

高橋書店の「torinco(トリンコ)」は1日1ページタイプから、マンスリー、ウィークリーなど、6種類全28点の豊富なバリエーション。税別870~3000円

今年も人気の「ほぼ日手帳」

また、毎年手帳の売り上げ断然1位の「ほぼ日手帳」は、今年も好調だ。

「ほぼ日手帳は毎年9月発売と決まっていて、通常の手帳の売り出し前にもかかわらず、即日完売のものもある。毎年絵柄が変わるため、売れ筋も毎年違っており、リピーターが多いのが特徴。固定客以外にも新しいユーザーが加わっているので、根強い人気がある」(片山氏)

ほぼ日手帳といえば、1日1ページが定番だが、最近は週間タイプ(weeks)を使う人が増えているという。

ロフトでは15年連続でほぼ日手帳の売り上げが第1位(全店トータル)。ロフトの店頭でしか買えないものもある
ほぼ日入門編としても手軽な週間タイプ(weeks)は人気で、ネクタイ生地をweeks用の手帳に仕立てた「タイ&チーフ」シリーズの「東京タワー」柄は即日完売。税別2000円

ロフト全体では今年約3500種類の手帳をラインアップしたが、銀座ロフトではカテゴリーをより売れるものに集中するため2500~3000種類くらいに絞り込んだ。

「手帳の市場規模は、スマホやネットの影響で縮小傾向にあるものの、各メーカーがあれこれ工夫を凝らし、市場を維持している。9月は、指名買いで3000円前後の高いものが売れたが、今後はスマホと合わせて使うため、2000円を切るマンスリータイプが売れると予測している」(片山氏)

LINEスタンプのキャラクターマンスリー手帳が売り上げ上位に。購入層は10~20代が中心。キャラクター推しの女性LINEユーザーが幅広く買っている
勉強を楽しく、効率よくできることを目的に作られた学生向けの勉強専門手帳「スタディプランナー」関連商品。モチベーションを上げられると好調だ

(文・写真:吉田理栄子、写真:銀座ロフト)

[日経クロストレンド 2019年10月24日の記事を再構成]

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