身近な割安株へ長期投資 イデコは債券割合増やす

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はアキラさん(35)。2児の父で子育てに奮闘。2000万円問題もあり、ファイナンシャルプランナーの資格取得へ猛勉強中。

2015年~

アキラさん 投資前に研究し、一度決めた売買水準は動かさない

以前から株式投資に興味があり株価のチェックや証券アナリストのリポートを読んでいた。少額投資非課税制度(NISA)が14年に開始されたこともあり、制度を活用して株式投資を始めた。当時はまだ30歳代前半で、会社員のため日中は自由に売買できないことから、投資スタイルを長期投資と定めた。まずは身近な企業でと思い、住んでいる新潟県に本社があり、割安に放置されていると感じたアクシアルリテイリング(8255)やツインバード工業(6897)に投資を開始した。

16年~

マイナス金利政策の導入で収益悪化懸念から株価が下落し、割安かつ配当利回りが高かったことから、みずほフィナンシャルグループ(8411)を購入した。株式投資にも慣れてきて、売却する基準を購入前に決めることを心掛け始めた。しかし、日中は相場を見ることができないため、気付けば自分で決めた売買基準を大きく超える株価になっていることがあった。特に含み益が出ているときは欲が出て売却する決心がつかず、その後ズルズルと元の株価に戻ることがあり、心の弱さが露呈することが何度かあった。

17年~

子供が生まれて家庭環境も変わったので、株主優待にも着目するようになった。子育て世代にうれしい優待はいくつもあったが、株式購入意欲が湧かず、優待が無い銘柄においても魅力を感じるものが見付けられなかったため、この年はほとんど売買せず過ごした。以前からの保有銘柄は値上がりしたのが幸いだった。

18年~

転職して会社の退職金制度も変わったので、以前から加入している個人型確定拠出年金(iDeCo)のポートフォリオを見直して債券割合を増やした。一方、売買の自由度が高いNISAでは個別株投資を続けるなど、限られた資金の中で様々な方法で投資するようにしている。

[日経ヴェリタス2019年10月27日付]