地味でも着実 高配当株投資を見直そう(窪田真之)楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

大型の高配当利回り株の例(19年10月23日時点)

(出所:1株当たり年間配当金は会社予想ベース。配当利回りは1株当たり年間配当金を10月23日の株価で割って算出)

景気敏感/ディフェンシブの分類は筆者の判断です。例えば三菱UFJフィナンシャル・グループはかつて景気敏感株とみられていましたが、今は財務良好で不良債権比率が低く、安定的に8,000億~9,000億円の純利益を稼ぐとあって、ディフェンシブ株といえると思います。

分散投資を忘れずに

4条件すべて満たす銘柄はほとんどないと言いましたが、実は上記5銘柄のうち、日本たばこ産業とNTTドコモは、大型株・ディフェンシブ・好財務・高利益率の4条件をすべて満たします。それでも、1銘柄に集中投資するのは避けるべきです。個別銘柄リスクがあるからです。どんな銘柄も将来絶対に減配がないとは言い切れません。

高利回りもの投資全般にいえることですが、特定の銘柄への集中投資は危険です。減配になりにくい性質を持った、なるべくたくさんの銘柄に分散投資すべきです。

ディフェンシブ株を優先するにしても、景気敏感株もある程度保有し、分散投資すべきです。ただ、景気敏感株の割合が高くなりすぎないよう気をつけた方がいいでしょう。

予想配当利回り4~6%の大型株に分散投資し、5年、10年と保有し続けることが、派手さはなくとも着実に資産を増やしていく近道だと思います。

プロのポートフォリオは運用に精通したプロが独自の視点で個人投資家に語りかけるコラムで、原則火曜日掲載です。
窪田真之

楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト。1961年生まれ。84年慶応義塾大学経済学部卒業後、住友銀行(当時)入行。99年大和住銀投信投資顧問日本株シニア・ファンドマネジャー。2014年楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト、15年所長。大和住銀では日本株運用歴25年のファンドマネジャーとして活躍した。
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