地味でも着実 高配当株投資を見直そう(窪田真之)楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

写真はイメージ=PIXTA
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株式投資というといまだに「値上がり益狙い」と思い込んでいる人が多いようです。少し発想を転換していただきたいと思います。今の日本株には、値上がりはあまり期待できない半面、安定的に高い配当利回りが期待できる銘柄が増えているからです。

魅力的な日本の大型割安株の配当利回り

昔の日本株は確かに配当よりも値上がり益を狙って買うものでした。上のグラフが示す通り、1993年ごろの東証1部の平均配当利回りは1%もありませんでした。当時、長期金利(新発10年国債利回り)が5%近くあったことを考えると、株の利回りは低すぎて話になりませんでした。

ところがその後、長期金利が下がり続ける中で日本株の利回りは上昇し続けました。背景には、株価の下落に加え日本企業が株主への利益配分を増やすようになったという2つの要因があります。

それにしても93年ごろ、長期金利が5%もあったとは! 当時10年新発国債を買えば、10年間で税引き前50%の確定利回りが得られたのです。素晴らしいリターンですね。それでも、当時5%の利回りに魅力を感じた投資家はほとんどいませんでした。なぜでしょう?

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