安定が実は苦痛 優秀なのに大企業を辞めた若手の本音20代から考える出世戦略(70)

画像はイメージ =PIXTA
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新卒も中途転職時にも、会社の評判サイトを参考にする人が増えています。シンプルな悪口が書き連ねられているのなら、その会社を選ばなければ大丈夫。けれども、決して悪口が多いわけではないのに、「あなた」が入らないほうが良い会社は存在します。大勢にとって良い会社ではなく、あなたにとって良い会社を見つけるための質問があります。

短期で辞める人が極端に増えているわけではない

「若手がすぐに辞めるので困っています」

私は某メガバンク主催の人事相談会をほぼ毎月担当していますが、そこでこんな言葉を聞くことが増えました。

しかし、実は統計的には若手の離職率が極端にあがっているわけではありません。3年で3割と言われる新卒の離職率も、大企業に限ってみれば10%未満です。サービス業の離職率は高いのですが、それも近年の傾向というわけではありません。

ではなぜ「若手がすぐに辞める」という悩みが増えているのでしょう。

人事相談会でお悩みを聞いていると、その理由がいくつか見えてきます。

辞める若手の属性が変化している

若手が3年で3割辞める(大企業なら1割未満)、という事実が昔から変わらないとして、それが問題になりはじめたのはなぜでしょう?

理由はとても簡単です。

昔は、「不満を持った人」が3年で辞めることが多かったのです。

入社してみたものの、どうも会社にあわない。学生気分が抜けないということもあるでしょうし、社会人としての生活になじめないという人もいました。またそもそもやりたい仕事ではなかった、ということに気づいた場合もあります。そんな人が辞める場合には、会社もそれほど残念に思いませんでした。むしろ「こらえ性の無い若手が辞めてくれてラッキーだった」と公言することすらありました。

辞める人も会社の評判サイトに悪口を書き連ねたりしていましたので、それらのサイトを見ればおおよその社内事情も見えてきます。だから間違って入社してしまうことも減るでしょう。

優秀な人が去る会社の評判は決して悪くないが…

しかし近年目立つのは「期待されている人」が辞めることです。

例えばインフラ企業に入社し将来の役員候補と目されていた優秀な若手が入社1年で辞めた例があります。大手メーカーで入社時点から研究開発テーマを与えられていた有望な研究者が入社後半年で辞めてしまった例もあります。

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