プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

ちなみに、お料理は「取る順番」が一応決まっていて、コースの流れのとおりに取る、というのがセオリーです。流れの例では、冷たい前菜やサラダ→温かい前菜→スープ類→魚料理→肉料理→デザート、といった感じですが、要はお料理が並んでいる順番に取っていく、ということです。厳格に守る必要はありませんが、流れに逆らったり、あまりランダムに取ったりしてしまうと、乱暴で子供っぽい印象になりますので、ご参考までに。

「できる感」は姿勢でも変わる

パーティー会場では遠目から人の全身が見えることが多いと言いましたが、そのせいで立ち姿などの姿勢もかなり目立ちます。

姿勢はその人の印象を決める、かなり重要なファクターです。見たとたんに「できそうな人」と感じる人もいれば、「あー、もったいない」と感じてしまう人もいます。もったいない人のもったいないところは主に以下の点です。

【ひざが自然に曲がっている】
もっとぴしっと伸ばせばもっとすらっと見えるのに。

【猫背気味で首が前に出ている】
背筋を伸ばしてアゴを引くようにすればもっと品が出るのに。

【おなかを突き出した格好になってしまっている】
おなかに力を入れてまっすぐ立てば、もっと力強くかっこよく見えるのに。

こんな感じですね。印象はちょっとのことで変わります。料理を食べているときも、グラスを傾けているときも、上のようなもったいないところがなく、すっと背筋を伸ばしている人は「できる感」と品が漂います。その逆で、背を丸めて首を前に出して食べている人はそれだけで良くない印象となり、本当にもったいないと思います。

ふだんでも姿勢は大事ですが、パーティーのように意外に人に見られるような場面では、ぜひ立ち姿を意識してください。料理を食べるときもすっと背筋を伸ばしましょう。パッと見で人に与える印象はまるで違いますよ。

パーティーのような場でこそ「できる感」が分かれる

パーティー会場は広々としたところが多いですね。そこでアルコールが入ると、気分が上がってしまい、必要以上の大声になってしまうことがあります。さらに「グループ宴会」しながらそうなると、周囲は眉をひそめるしかありません。

先日読んだ日経新聞の「私の履歴書」に、筆者の方がある英国人から教わったこととして「会話の際の声の大きさはゴルフのパットと同じ。丁度(ちょうど)カップまで届くだけの適度な音量で話すのが紳士だ」と書いていらっしゃいましたが、これは男性だけでなく女性も覚えておくべき名言と思います。いずれにしても、パーティーのような非日常空間ではそんな「節度」や「紳士度」が問われるでしょう。

レディーファーストの感覚を持つ男性は、ビュッフェに並ぼうとするときにもスマートに女性に先を譲る=PIXTA

日本では、あまり男性が女性をエスコートするようなパーティーはありませんが、レディーファーストの感覚を持つ方と持たない方では1人のときでも所作の雰囲気が違います。レディーファーストの感覚を持つ方は、飲み物をもらうカウンターでも、さりげなく女性を優先してくれたり、ビュッフェに並ぼうとするときにさっと先を譲ってくれたりします。そういったさりげない所作がその人を品がありスマートな人物に見せるのです。

いかにもかっこよく女性をリードしなくても、レディーファーストはできるのです。反対に何とかエスコートの格好をしようと、いたずらに女性の腰を支えたり、腕を組もうとしたりするのは相手によっては即「セクハラ」です。ここは気をつけたいところですね。

いかがでしょうか。できるビジネスパーソンは、活躍のレベルが上がるにつれて、対外的な場に出ることが自然に多くなるものです。場面によっては、会社の顔として、あるいは注目される主要人物として。そんなときの服装や立ち居振る舞いは想像よりはるかに重要です。実際、食事とかパーティーなどの場面では、礼儀正しさや品や余裕、周囲への気づかいなどその人の「真価」が見られやすいのではないかと思います。

服装や立ち居振る舞いを軽視することなく、周囲の期待に応えられるよう意識や努力をすることは今後絶対に役立ちます。良い出会いや体験、そしてご自身の真価の発揮ができるよう、ぜひ服装や振る舞いを意識してください。

丸山ゆ利絵
 ホテル西洋銀座やアークヒルズクラブなどを経て2010年、経営者などに「ふさわしい存在感」の演出方法を助言するコンサルティング会社、アテインメンツ(大阪市)を設立、代表に就任。15年、ビジネスマンに正しいスーツの着方を指南する「スーツ塾」を開講。 著書に「『一流の存在感』がある人の振る舞いのルール」(日本実業出版社)など。

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