2020年手帳はマンスリー 週末スペースや収納充実
今旬ときめきステーショナリー
この季節の文具売り場は、2020年手帳でにぎわっています。手帳には様々なフォーマットがあるので、どれを使おうか毎年悩まれる方も多いと思いますが、実はここ数年はウイークリーよりマンスリー手帳の人気が高まっています。マンスリー手帳の中でも、働き方に合わせたフォーマットや工夫を凝らしたデザインの手帳が登場しています。今回は押さえておきたいマンスリー手帳4選を紹介します。
土日の予定を重視 ライフスタイルに特化した手帳が登場!
企業や個人でも働き方が見直される中、ワークライフバランスを重要視した手帳が登場しています。マークス「EDiT/週末重視の月間手帳」はマンスリーの土日スペースを広く記入できるのが特徴です。2020年版はオンの予定だけでなく、オンとオフの切り替えやスケジュール管理が行えるフォーマットになっています。
表紙の名前は「スープル」という名前で、フランス語で「しなやかな」という意味になります。その名の通り、とてもなめらかな手ざわりの素材が使われています。発色はとても色鮮やかで、カラーバリエーションも豊富です。表紙のカラーは全6色。写真で紹介しているのは、カナリアイエロー・タンジェリンオレンジ・ペールアイリスの3色です。表紙のゴムバンドはカバンの中や移動の最中に開くのを押さえてくれる上、ワンポイントのカラーがアクセントになっています。
マンスリーページの最大の特徴は週末の予定がたくさん書けるよう、平日よりも1日分の書き込みスペースが広いことです。土日は旅行や趣味のイベントなど、仕事だけでなく生活を彩るための予定をたくさん書き込めるようになっています。また、1マスは白とブルーに色分けされているためオンとオフの予定や、習い事や運動など2つの項目に分けて記入することができます。
「EDiT/週末重視の月間手帳」ならではの独自のフォーマットがこの「月間横罫ページ」です。見開きで1カ月の予定を書き込むことができます。加えて、1週間ごとの予定を可視化しやすいよう線の太さが数ミリほど太くなっています。下部には月ごとのテーマや、やることなどを書き込むことができるので1カ月のサマリーとしても活用できます。
他にも年間の予定が書き込める「年間プランページ」や「メモページ」も充実しているので、1冊で仕事とプライベートそれぞれの予定を管理しやすくしてくれる1冊です。
サイズ:A5スリム 中面130×210mm
値段:1800円(税抜)
期間:2019年12月~21年1月
持ち運びに革命!透明ケース付きの手帳
最近では、卓上カレンダーやマンスリーページのみでスケジュールを管理する人が増えてきました。そんな、卓上カレンダーを持ち運べる手帳として使えるのが、日本ホールマークの「ワンルック・プランナー」です。通常の手帳の場合、カバンから手帳を取り出してマンスリーページを開こうとすると、パッと1回では開けずに手間がかかるのですが、「ワンルック・プランナー」はクリアファイルから中身を一目で確認できる「見やすさ」が最大の魅力です。
「ワンルック・プランナー」の大きさはLサイズとSサイズの2種類あります。LサイズはA4の2つ折り用紙が入る少し大きめのサイズで、Sサイズはパスポートや航空券が入るコンパクトなサイズ感です。カラーはイエロー・ピンク・オーロラ・ブラックの全4色。半透明のビビットな色合いが特徴的です。
マンスリーは2019年9月~2020年12月まで両面印刷された8枚のカレンダーと、2020年・2021年のイヤーカレンダーとイヤリープランがそれぞれ1枚入っているので年間の予定を確認することもできます。
普段手帳をもち歩く際はクリアケースと一緒に使いますが、クリップなどで紙を留めると卓上カレンダーとしても使えます。オフィスや家庭などのシーンに合わせて好きに使い方を変えることもできます。
クリアケースは収納スーペースがたっぷりあるのが特徴です。カレンダーが入るポケット、ファスナー付きのメインポケット、裏面にはスリット入りのポケットと3つの収納スペースがあります。LサイズはA4二つ折りが入るので、資料やメモ、スマートフォンなどを入れて運べ、会議で部屋を移動するときなどにおすすめです。Sサイズは領収書やチケットの保管にも便利です。出張や旅行のお供に最適な新しいタイプの手帳です。
サイズ:Lサイズ 180×250mm、Sサイズ 138×220mm
価格:Lサイズ 1200円(税抜)、Sサイズ 1000円(税抜)
期間:2019年9月~20年12月
ログを縦軸で管理する新フォーマットが見どころ!
方眼ノートでおなじみのデルフォニックスのロルバーンシリーズ。ノートタイプの「ロルバーンダイアリー」に、機能的な新フォーマットが登場しました。新しい「ロルバーンノートダイアリー ログチャート」は、項目ごとに予定やTODOを明確に分けられるよう「縦軸」に注目したレイアウトが特徴です。
「ロルバーンノートダイアリー ログチャート」は、A5サイズとB6サイズの2つのサイズ。表紙のカラーはグレージュ・イエロー・レッド・ダークブルー・ホワイトの全5色。ビジネスシーンからプライベートまで使いやすい色合いです。
左が通常のマンスリーで、右が4つの項目に分かれている「ログチャート」になっています。記入マスの幅が広いので、日々の健康管理や家計簿メモなど好きなことを縦軸に書き込むことができます。または、家族の予定をそれぞれ書くといったスケジュール管理にも最適です。見開きでカレンダーと、予定を照らし合わせながら確認することができます。
メモページは5mm方眼で29ページ使えます。色はクリーム色の上質紙が使われています。万年筆で書いてもインクのにじみと裏写りを抑えられているので裏抜けしにくいのが特徴です。家族の予定や、健康のメモ、お金の管理といった、サブ手帳としても使うことができます。
サイズ:A5 148×210mm、B6 128×182mm
価格:A5 900円(税抜)、B6 700円(税抜)
期間:2019年10月~20年12月
プロジェクトが多い方はガントチャートで徹底管理!
仕事でプロジェクトを掛け持っている方は「ガントチャート」と呼ばれる形式でスケジュール管理するのがおすすめです。「ガントチャート」とは、横軸が日付で、縦軸が予定やプロジェクトなどを書き込むことができるフォーマットです。1カ月の進行状況などの全体を見渡すことができます。
「複数のプロジェクト」を管理しつつ、「自分の予定」も1冊で管理できる手帳が、ミドリの「ダブルスケジュール ダイアリー 進行」です。大きさはA5サイズとB6サイズの2つのサイズ。表紙の色は白と紺の2色でビジネスシーンで使いやすいカラーになっています。
まずは「月間ブロック」のページです。日付の1マスはケイ線が印刷されているので、細かい予定などたっぷり書きこむことができます。左側にはリスト型カレンダーが付いており、予定や日記メモにつかったり一覧で見たい項目を書いたりするのにも便利です。下部はメモスペースになっているので、備忘録としても使えます。
「月間ブロック」と「プロジェクトページ」が毎月交互に入っています。「プロジェクトページ」はガントチャートのフォーマットになっており、横軸が日付で縦軸が項目になっています。最大10項目まで進捗を管理することができます。仕事のプロジェクトだけでなく、家族の予定や旅行の計画などプライベートの予定を書き込むといった使い方もできます。
「ダブルスケジュール 進行」はインデックスに面白い仕掛けが付いています。ページ上部はグレー、下部は赤のインデックスが付いており、ページの上を持ってパラパラするとグレーの「プロジェクトページ」だけ、下を持ってパラパラすると赤の「月間ブロック」が開きます。「プロジェクトページ」だけ見たいといったときなどは、検索性が高くとても便利です。
サイズ:A5 152×214mm
B6 132×186mm
値段:A5 1500円(税抜)
B6 1300円(税抜)
期間:2019年10月~20年12月
とりあえず1冊持つならマンスリー手帳がおすすめ!
最近社内のスケジュールはアプリやウェブカレンダーを利用する企業が増えています。デジタルはスケジュールの共有がしやすい半面、例えば「3カ月後に旅行に行くかもしれない」といった漠然とした予定を入れにくい欠点もあります。その点、紙の手帳ではメモページなどに記入することができるので、デジタルとアナログのいいとこどりで使えます。最近は特にウイークリー手帳よりもマンスリー手帳の人気が高まっています。週の予定を細かくウイークリーに書こうと思って途中で挫折してしまうといった経験はありませんか? 職場の環境や業務内容が変わるとそこまで細かいスケジュール管理をしなくていい場合もありますよね。そんなときはとりあえず1冊マンスリー手帳を持つのがおすすめです。ノートページが多いものや、機能が豊富なものなど用途や好みに合わせて選ぶと、1年使える相棒になりますよ。
(文・写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
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