長田 ここまで少なくなるとは正直思っていませんでした。僕自身も自工会スタッフと一緒に各インポーターを回りましたし。
小沢 営業はちゃんとやられたと。
長田 やりました、やりました。全部回ってお願いをし、今だから言いますがインセンティブのお話もしたんです。しかし、なかなか本国とのバランスが取れなかったみたいで。
小沢 報道では東京モーターショーの出展料が高いなんて話があるじゃないですか。
長田 私の認識としては、それはないです。
小沢 海外ショーには2階建てブースがあり、VIPを囲えたり顧客サービスが可能ですが、日本は安全基準で許されないって話も。
長田 それは単に日本の基準で現在の会場だと難しいというだけの話だと思います。

「モーターショー」の名称変更も検討
小沢 もう1つ、直前のドイツ・フランクフルトモーターショーも日本からはホンダしか出なくて沈み込んだように、モーターショー自体の限界説もあり、価値観の変貌も叫ばれています。長田さんはどうお考えですか。
長田 それはあると思います。既に会場に物を置いて「見てください」ってやるやり方に限界が来ていると思っています。今回出展をお願いした東京オートサロンさんに一番学ばせていただいているのは、来場者や出展者と価値観を共有し、そこに目がけて共に盛り上げていきましょうという姿勢だと思うんです。
小沢 一方的ではなくインタラクティブだと。

長田 あえて自虐的に言うとモーターショーはお客様に対しての上から目線が多いように思いまして、今回それを止めようよっていうのが自工会のコンセプトでした。
小沢 今回、「東京モーターショー」の名前を変えることは考えましたか。例えば「東京モビリティショー」にするとか。