ラストアイドルの阿部菜々実 まずダンスを見てほしい

日経エンタテインメント!

秋元康のプロデュースで2017年12月にメジャーデビューしたラストアイドル。17年8月にスタートしたオーディション番組『ラストアイドル』から生まれたアイドルグループだ。18年より48人(19年8月中旬時点)のメンバーたちが、厳しい指導者の下、パフォーマンスを磨く新たなステージに突入。ニューシングル『青春トレイン』は、バブリーダンスで話題を集めた大阪・登美丘高校ダンス部のakaneが振り付けを担当。難易度が高く激しいダンスソングだ。センターは阿部菜々実が務める。

2002年5月17日生まれ。山形県出身。モーニング娘。初期メンバーの安倍なつみにちなみ両親が「菜々実」と命名。幼少時から地元でアイドル活動。ダンスのパフォーマンス力に定評。身長168cmでモデル性も高く、19年5月「ガールズアワード2019S/S」で初ランウェイ

「akane先生の最初のレッスンでの『プロ意識が足りない』という言葉が印象に残っています。今までしっかりとしたダンスレッスンをしてこなかったので、メンバー間のスキルの差が大きいことに気付きました。

akane先生はものすごいスピードで見本を見せてくれた後、『あとは自分たちで仕上げて』というスタンスなんです。ダンスのスキルによって3つのグループに分かれました。私は一番上手なランクでしたが、自分の練習をするだけでなく、苦手なメンバーに教えてあげて団結力を高めないと、この曲は完成しないなと感じました。奥村優希ちゃんに『教えてください』と声を掛けてもらって、どうすれば体幹がブレないかを1対1で教えてあげたんですが、優希ちゃんがランクアップしたときは自分のことのようにうれしくて。ラストアイドルに入ったばかりの頃は、周りがみんなライバルだと思っていたから、不思議な感覚でした。

『青春トレイン』のダンスの見どころは、ピラミッドのように並んで踊る1番のBメロです。センターの私が少しでもずれてしまったら、一気に全体が崩れてしまうので、気が抜けません。

みなさんの前で初めて『青春トレイン』を披露した神宮外苑花火大会(8月10日)で、akane先生に『必死さが伝わってきた』とハイタッチしながら褒めてもらえて良かったです」

今の目標は歌番組にいっぱい出ること

『青春トレイン』 表題曲は高難易度の振りを際立たせるダンスナンバー(ユニバーサル/初回生産限定版・DVD付き・1667円、各ユニット盤・1111円・いずれも税別)

前作『大人サバイバー』(19年4月発売)で6作目にして、初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得したラストアイドル。『青春トレイン』はその勢いのままに、知名度をより一般層にまで広げていくための勝負曲だ。

「この曲の歌詞のテーマは、“葛藤”です。自分の意思を持って大人になる過程の葛藤を、電車に乗るか乗らないかで表現しています。

今の目標は『青春トレイン』でいっぱい歌番組に出ることです。ラストアイドルはまだ知らなくても、akane先生のことが好きな方も多いだろうし、一度でもダンスを見てもらえれば『すごい』と私たちに興味を持ってもらえる自信はあります。神宮では、みんなちょっと気合が入りすぎて、そろっていないところもあったので、さらにダンスの完成度を高めていきたいです」

(ライター 高倉文紀)

[日経エンタテインメント! 2019年10月号の記事を再構成]

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