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TSUTAYA社長もはまる抽出台湾茶 表参道に1号店

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NIKKEI STYLE

日経クロストレンド

一大ブームを巻き起こしたタピオカミルクティーをはじめ、話題のチーズティーなど台湾発祥のお茶専門店が人気を集めている。2019年9月21日には、世界6カ国で13店舗を展開する台湾茶ブランド「COMEBUYTEA(カムバイティー)」の日本1号店が東京・表参道にオープンした。

タピオカでもスタバでもない第三のドリンク?

カムバイティーの日本での独占ライセンス契約を結んだのはTSUTAYA。今回の「COMEBUYTEA表参道店」を皮切りに、同社は今後5年間で100店舗の出店を目指しており、台湾茶ブームにますます拍車がかかりそうだ。そこでカムバイティーとはどんなブランドなのか、運営する長沂國際實業股份公司やTSUTAYAの関係者に話を聞いた。

カムバイティーを展開する長沂國際實業股份公司は、2002年に「カムバイ」の1店舗目を台北にオープン。街中で気軽においしい台湾茶を楽しめるブランドとして人気を集め、店舗はアジア、欧米など9カ国、291店舗に広がっている。そのワンランク上の上質な台湾茶ブランドとして16年、台湾に1号店をオープンしたのがカムバイティーだ。現在、台湾の3店舗のほか、香港、ドイツ、オーストラリア、米国に出店している。

初のカフェ運営に乗り出したTSUTAYA社長兼COO(最高執行責任者)の中西一雄氏は、「台湾に何度か通っているうちに私自身もファンになった。日本にはない味で、はやりのタピオカミルクティーでもスターバックス的カフェでもない。サードプレイスとして価値があると思った」とその魅力を語る。台北に5年間駐在した同社開発営業カンパニー・カンパニー長の安田秀敏氏も「住まいの近くに店があり、ライフスタイルの一部になっていた」と振り返る。

 TSUTAYAは17年1月に台湾へ進出し、台北市内にBOOK&CAFEの1号店をオープン。19年12月には5店舗目を出店するなど台湾での展開を拡大している。書店を核に生活提案に取り組む同社にとって、場の価値を高めるための強力なブランドとして白羽の矢を立てたのがカムバイティーなのだ。

特徴は自社開発したマシンで1杯ずつ抽出したお茶を、台湾産のフレッシュジュースなどとブレンドしたオリジナルドリンクを味わえること。さらにトッピングも追加すると、組み合わせは300種類以上に及ぶ。「個性を出したい若者にとって、カムバイティーは自分好みのカスタマイズができるので人気がある」と長沂國際實業股份公司総経理の陳昆池氏は話す。

日本ではトレンドに敏感な30~40代の女性に照準を合わせ、1号店の立地として情報発信地である東京・表参道を選んだ。知名度を上げながら、今後はTSUTAYAとの複合店や「カムバイ」のドリンクスタンドなどを展開し、全国主要都市に出店していく計画だ。

マシン開発からこだわった、その狙いとは

台湾茶といえば、台湾の風情ある茶芸館などで昔ながらの作法通りにいれてくれる工夫茶(カンフーチャ)が有名だ。台湾の家庭でも台湾茶を飲む習慣があるが、「いれるのには専用の急須が必要だし、時間がかかる。だから若者は便利なドリンクスタンドなど外出先で飲むことが多い」と陳氏。

台湾のドリンクスタンドは25年ほど前に登場。1975年生まれの陳氏も、学生の頃からドリンクスタンドをよく利用していた。大学卒業後はマクドナルドに就職したが、「若者向けの台湾茶専門店を作りたい」と起業。こだわりの茶葉で他店と差別化し、茶葉の違いを楽しみながら知ってもらえる店を目指した。ブランド名の「カムバイ」は、日本文化が好きなことから日本語の「乾杯」から名付けたという。

台湾茶専門店を立ち上げるにあたって陳氏が重視したのは「一番新鮮で、健康的で、安定したお茶を提供すること」だった。台湾の一般の店舗で提供されるお茶は、いれてから時間がたっていることが多く、発酵しすぎているため体に良くないからだ。

そこで陳氏はお茶の世界を改革するべく、おいしくいれるためのマシンにこだわった。茶葉の種類によって発酵度もいれる時間も異なることから、茶葉に合わせた圧力と温度により、わずか60秒でお茶を抽出するティープレッソマシンを世界で初めて開発。さらに短時間で抽出するためには、形状も重さも異なる茶葉を最適なサイズに細かく粉砕する必要があり、ティーグラインダーも独自に開発した。

 「抽出のプロセスは工夫茶をいれるプロセスと同じ。東方の茶道文化と西洋の技術との融合からマシンは生まれた。香りとおいしさは従来の数倍」と、陳氏は胸を張る。

もちろん肝心の茶葉に対しても妥協を許さない。陳氏は自ら台湾各地の茶園や茶農家に足を運び、お茶の収穫から製造まで体験。茶道の先生に習い、茶のいれ方や味わい方など専門知識を身に付けた。現在、社内には30数年のキャリアがあるティーマスターが在籍。その目利きで選別された、台湾の契約茶農家から仕入れる特別な茶葉と、世界の山地から厳選した茶葉のみを使用しているのも、カムバイティーの大きな強みになっている。

ティーブレンダーが目の前で一杯ずつシェイク

注文を受けてからお茶を抽出し、いれたてを提供するカムバイティー表参道店の店内は、一見、コーヒー専門店のようだが、オリジナルマシンから噴き出す蒸気からは、お茶のかぐわしい香りが漂ってきた。カウンターではトレーニングをクリアしたスタッフたちが、せわしなく動いている。注文を受けた茶葉を一杯ずつマシンにセットし、抽出。その横では、ティーバーテンダーが客の目の前でお茶とフルーツジュースをブレンドし、ボストンシェーカーで次々とシェイクしていく。

メニューは、カスタマイズできる「クリエイティ」とお茶本来の風味を味わえる「クオリティ」の2種類。クリエイティはベースとなるお茶を選んだ後、ミルクやフレッシュジュースからブレンドするドリンクを選び、トッピングも追加できる。フルーツジュースは台湾の旬のフルーツを契約農家から1年分仕入れてプレスし、冷凍保存したもの。トッピングは人気のタロイモボールや黒糖こんにゃくゼリーなど6種類。すべて無添加・無着色にこだわったヘルシーで安全な食材をそろえている。

人気第3位の「パイナップルジャスミングリーンティー」を試飲してみた。芳香で上品な味わいのジャスミンティーにフレッシュなパイナップルジュースがブレンドされ、後口もすっきりしている。ティーブレンダーの手によって、台湾産のパイナップルのおいしさを台湾茶がみごとに引き出していた。

 TSUTAYAの安田秀敏氏は「タピオカミルクティーの他にもおいしい台湾茶があることを日本に紹介したかった」と話す。

台湾茶はドイツや米国をはじめ、全世界でブームを巻き起こしている。お茶を日常的に飲む日本では、甘みのあるタピオカミルクティーからブームに火が付いたが、「高品質な台湾茶は日本市場でも必ず支持される」と、陳氏は自信を見せる。日本で広がりつつある台湾ブームを追い風に、TSUTAYAとのタッグでその実力をどこまで発揮できるかが注目される。

(文・写真 橋長初代)

[日経クロストレンド 2019年10月9日の記事を再構成]

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