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今回の分析で、0~25歳の人々において、ビタミンサプリメントを使用していた人と比較した重症有害イベントリスクが2.5倍以上だったのは、減量、筋肉増強、活力増進のためのサプリメントでした(表1)。対象者を0~11歳、12~17歳、18~25歳に分けて分析したところ、減量と筋肉増強をうたうサプリメントは、どの年齢群にもリスク上昇をもたらしていました。

(データ出典:J Adolesc Health. 2019 Oct;65(4):455-461.)

研究者たちは、「サプリメント業界が拡大を続ける現状においては、小児から若い成人までの米国人のサプリメントの使用を抑制するために、早急に規制を設け、積極的に運用する必要がある」と述べています。

論文は、2019年6月5日付のJournal of Adolescent Health電子版に掲載されています[注1]

なお、日本の成人1万人を対象とした平成24年の調査[注2]では、約6割の人が健康食品を利用しており、4人に1人はほぼ毎日摂取していることが明らかになっています。日本における健康食品の安全性と有効性に関する基本的な情報と最新の情報は、国立健康・栄養研究所の情報サイト[注3]から入手できます。

[注1]Or F, et al. J Adolesc Health. 2019 Oct;65(4):455-461.

[注2]消費者の「健康食品」の利用に関する 実態調査(アンケート調査)

[注3]「健康食品」の安全性・有効性情報

大西淳子
医学ジャーナリスト。筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

[日経Gooday2019年10月15日付記事を再構成]

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