REIT投信で銘柄分散 長期保有なら低分配型

東証REIT指数は12年ぶりの高値圏にある
東証REIT指数は12年ぶりの高値圏にある

不動産投資信託(REIT)に分散投資するREIT投信に注目する個人投資家が増えている。REITは株式と異なった値動きをすることが多いため、運用資産の一部に組み込めば分散効果が高まり、リスク軽減効果が期待できる。REIT投信の特徴や注意点を押さえておこう。

REITは投資家から集めた資金をオフィスや商業施設などの不動産に投じ、そこから得られる賃料収入を投資家に分配する金融商品だ。通常は利益の9割以上を分配金に回すため、株式に比べ利回りが高めなのが特徴だ。

相対的に利回り高め

現在は東京証券取引所に約60銘柄が上場し、分配金利回り(加重平均)は3.5%。年初の4.2%からは低下しているものの、東証1部上場企業の配当利回り(2.4%)に比べれば、なお1%ほど高い水準を維持している。

REITの総合的な値動きを示す東証REIT指数はおよそ12年ぶりの高値圏にある(グラフA)。REITは銀行からの借入金を不動産投資に充てるため、低金利の恩恵を受けやすい。国内の長期金利がマイナス圏に沈み、米国も再び利下げに転じる中、REITの相対的な利回りの高さが着目されている。

不動産市況も追い風だ。オフィスビル仲介大手の三鬼商事(東京・中央)によれば、都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の9月の空室率は1.64%と過去最低水準だ。オフィスの保有が多い国内REITにとって、オフィス賃料の増加は分配金拡大につながるとの見方は多い。

個別のREITを保有することもできるが、銘柄を分散させたいなら投信が便利だ。海外のREITに手軽に投資できるという利点もある。

個人投資家の資金が流入

三菱アセット・ブレインズによると、REIT投信は9月までに国内型が10カ月、海外型が3カ月連続の資金流入超(ETFなど除く)だった。9月の純流入額は474億円と2016年10月(1237億円)以来の大きさだ。

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