転職先で人間関係どう築く ランチと飲み会で情報収集エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

飲み会の誘いは、なるべく断らない

ランチはともかく、終業後は自分の時間として使いたい、早く帰りたい……という人も多いことでしょう。まだ職場に慣れない状態では気疲れもあり、特にそう思うかもしれません。しかし、入社して間もないうちは、飲み会への誘いを受けたら、なるべく断らないようにしたいものです。

「職場の人とは一定の距離を保ちたい」という主義の人もいると思いますが、誘ってくれる人は、あなたが早く職場になじめるように気を使ってくれているはずです。その好意は素直に受け入れるべきだと思います。

それに、飲みの場であれば、ランチタイム以上にお互いにオープンになれて、お互いを理解し合う絶好の機会でもあります。また、職場では大っぴらに話せないような、社内の力関係や人間関係などを聞き出せることも。そうした情報は、今後仕事を進めるにあたって、社内での根回しが必要なときなどに生きてくるでしょう。

「仕事とプライベートはきっちり分けたい」という人も、最初はなるべく多く同僚と過ごす時間を設けてください。信頼関係を結び、職場になじんだ頃に、徐々に自分のスタイルに戻していけばいいのです。

では、飲み会に参加したとして、どんな話をするか。まだ明るい昼間にランチの席ではしづらいような話を、この機会に聞けるといいと思います。例えば、上司や社長などの「表面には見えていない」情報。メンバー各人のプライベート情報。会社の暗黙知のルール。社内で押さえておくべきキーパーソンなど。お酒が入り、緊張感や警戒心が解かれた状態ならこんな話題も盛り上がりやすいので、情報収集のためにぜひこの場を活用したいものです。

今後も飲み会が開かれる際に「あの人も呼ぼう」と思ってもらえるようにするためには、自分が話すだけでなく「聞き上手」「盛り上げ上手」であることも大切です。

人が話し始めたら、耳を傾け「うんうん」としっかりあいづちを打つ。相手が冗談を言えば多少大げさにでも反応したり笑ってあげたり――。それによって「話していて楽しい」「この人がいると盛り上がる」と思ってもらえれば、次の機会にもつながりやすく、今後の人間関係が深めやすくなるはずです。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
morich代表取締役兼All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊『マンガでわかる 成功する転職』(池田書店)、『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』(新星出版社)ほか、著書多数。
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