中古スマホをお金に換えよう 意外に高値、査定早めに

NIKKEIプラス1

中古のiphone7で「2万円超え」もあるとされている
中古のiphone7で「2万円超え」もあるとされている

今や日常生活では手放しにくいスマートフォンだが、機種変更すると従来機種は途端に出番を失う。家で眠らせているだけなら、売却するのも手だ。意外な高値がつく可能性もある。下取りや買い取りのポイントをまとめた。

日々新しいモデルが登場するスマホ市場。最新機能を搭載した機種を見ると、食指が動く人も多いだろう。毎回話題になるiPhoneなど、新モデルが発売されるたびに買い替える人も珍しくない。

情報流通支援サービス、オークネット総合研究所が2016年に実施した調査で、スマホユーザーの約6割が使わなくなった機種を「自宅に保管している」と回答した。思い入れがある場合は別だが「ただ何となく」はもったいない。買い取りや下取りで十分「お金になる」からだ。

筆者が使う「iPhone7」(黒、128ギガバイト、SIMフリー)で試してみた。

まずは買い取り。宅配便で中古ショップへ送ったり、店頭へ持ち込んだりして査定をしてもらう必要があるので手間はかかるが、好きなタイミングで売却できる。気になる価格は、ショップのホームページに掲載されているので検索してみれば、大まかな相場は分かる。

筆者は実際に「イオシス」「じゃんぱら」「ビックカメラ」に持ち込んでみた。筆者のスマホは側面などに微細な傷はあるが画面割れはなく、充電器やケーブルなど付属品もすべてそろっている。

ベースの金額が一番高いのは2万1000円のイオシスだったが、値下げ幅が大きく、実際の査定結果は、じゃんぱらよりも低くなった。もちろん、買い取り金額は各ショップの価格設定や在庫状況によっても変動するので、別の機種だとイオシスの方が高くなる可能性もある。

下取りはスマホの購入を条件に、ドコモやauなどの通信キャリアやアップルなどの機種メーカーが実施するサービス。車や家電製品と同様、新機種を購入する際、古い機種を一定金額で買い取ってくれる仕組みだ。下取り金額は購入代金に充てられるので、実質的な負担が少なくなる。

買い取りと下取りの相場を比較すると、中古ショップや家電量販店の買い取りの「最大価格」の方が、キャリアの下取りよりも高値傾向だった。ただ、あくまで「最大」なので、破損や付属品の有無といった状態次第で、大幅に価格が下がる可能性はある。

下取りの場合、査定自体がスマホの購入が前提。例えば「良品」だと思っていたが、査定の結果「破損品」扱いで下取り価格が大幅に下がっても、購入はキャンセルできないケースもあるという。スタッフに事前に手続きを確認した方がいい。

筆者もドコモショップでスタッフに見せると「恐らく『良品』だと思うが、確実なことは査定に出した上でないと言えない」との回答だった。

ただ傷の多寡などで段階的に値が下がることはない。例えばドコモなら、画面割れなどがない「良品」と一旦判断されれば、1万8000円で「取引成立」となる。買い替えを決めている人にとって、下取りは明解なシステムだろう。

手間を考えなければ、最初は中古ショップで査定してもらうといい。査定結果に納得なら売却し、不満なら下取りを検討するという流れだ。

スマホの中では、アンドロイドよりiPhoneの方が、中古品でも値崩れしにくいという。機種自体の人気に加え、古い機種でも最新の基本ソフト(OS)をインストールできるので、長く使いやすいのも価格が下がりにくい要因となっているようだ。

将来的に高値で売却したい人は、日ごろから丁寧に取り扱おう。カバーや液晶シールを貼って傷が付かないように保護すれば「良品」と判断されやすい。外箱や充電器など、本体以外の付属品もすべて取っておく。欠品があるとマイナス査定に直結しやすい。

今回査定に出してみて、どのショップでも傷が付いていることを指摘されてベースの金額よりは下がったが、意外に高値だったのでうれしかった。売却価格は時間がたつほど下がっていく。1週間でベースの金額が数千円ダウンする場合もある。売ると決めたら、できるだけ早く査定に出すのもポイントだ。

(ライター 藤原達矢)

[NIKKEIプラス1 2019年10月19日付]

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