稲垣吾郎の投稿に多くの反応

アメブロには「いいね」や「コメント」、そして他のユーザーの記事を自身のページに引用して貼り付けられる「リブログ」機能がある。1投稿に対する、これらの「平均リアクション数」ランキングでは、稲垣吾郎がダントツのトップという結果に。1投稿あたり、2万近いリアクションがあった。稲垣の投稿の特徴は、日々の出来事を詩のような表現でつづる点。花や風景といった美しい写真も多い。ちなみに最もリアクションが多かった投稿は、新しい地図の3人が初めてファンミーティングを行った3月のもの。ファンへの感謝を、稲垣ならではの言葉で表現し、2万4000を超える反応があった。ちなみに稲垣のフォロワー数は、前回の調査時点より17万人ほど増えている。
平均リアクション数ランキング2位は、同じく新しい地図の香取慎吾が入った。19年1月1日からブログをスタートした香取は今回の調査期間内、毎日更新。インスタグラムは共演者や仲間との写真をメインで投稿しているが、ブログでは「空想ファンテジー」と題して、自身の頭の中に広がる空想の世界を詩と絵画で表現する。個展も開くほどの絵の才能を持つ香取の、作品集を楽しめるような場になっている。

他に目を向けると、市川海老蔵や北斗晶などフォロワー数ランキングでも上位の面々が並ぶが、注目は11位の堀ちえみだ。普段、家族との日々などを投稿してきた彼女だが、2月19日にブログで「口腔がんである」と公表。この投稿には、実に4万7000を超えるリアクションがあった。このように、ブログは人生における大きな出来事を自身の言葉で伝える場としての役割も果たしている。これは、ブログならではの特性も影響していると考えられる。他のSNSでは過去の投稿がどんどん流れていくが、ブログでは投稿が蓄積され、また検索もしやすいため、あとから見返しやすいのだ。平均リアクションランキングで7位に入った里田まいは、6月に出産の報告を行い、大きな反応があった。
ちなみにアメブロでは、投稿に対するコメントも、半角で2000字まで記入することができる。ファンにとっては、タレントに思いを伝える格好の場といってもいいだろう。そこで今回は、リアクションのなかでも、特に1投稿に対する平均コメント数も調査した。1位の西野カナと3位のAcid Black Cherryはそれぞれ活動休止に関する投稿に対して、ファンからコメントが集まった。目を引くのは、ももいろクローバーZの玉井詩織、百田夏菜子。いずれも調査期間内の投稿回数は少ないが、投稿があると「更新ありがとう」とコメントが殺到。また、投稿から数カ月経っても、コンサートやテレビ出演などがあると、ファンがそれについての感想を寄せる場所として使われているようだ。
(日経エンタテインメント!編集 羽田健治)
[日経エンタテインメント! 2019年10月号の記事を再構成]