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ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの小林りん代表理事

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの小林りん代表理事

挑戦の旗を掲げ、周囲を巻き込んで協力を得ながら困難を乗り越える――。変革を起こすチェンジメーカーには、そんな行動力が必要です。全寮制国際高校、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)ISAKジャパン(長野県軽井沢町)の小林りん代表理事は、困難に挑む行動力を示した人として、女性冒険家の南谷真鈴氏(22)を挙げます。南谷氏は高校時代にエベレスト登頂を思い立ち、スポンサー探しをスタート。支援の輪は広がり、夢のプロジェクトは「世界七大陸の最高峰登頂」「北極点と南極点も踏破」へと膨らんでいったそうです。(前回の記事は「困難に挑む『楽観力』育む ISAKの野外活動とは」

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無名の女子高生、スポンサー探しから

世界七大陸の最高峰登頂と北極点・南極点の踏破を果たした南谷真鈴氏。20歳での達成は世界最年少記録だ

世界七大陸の最高峰登頂と北極点・南極点の踏破を果たした南谷真鈴氏。20歳での達成は世界最年少記録だ

南谷氏は現在、早稲田大学政治経済学部に籍を置く大学生だ。2016年に日本人としては最年少の19歳でエベレスト登頂に成功したほか、南米のアコンカグア、北米のデナリ、南極のビンソン・マシフなど各大陸の最高峰を制覇。20歳で北極点踏破にも成功し、「エクスプローラーズ・グランドスラム」(七大陸の最高峰登頂と南極点・北極点の踏破)を達成した。世界最年少の快挙だった。

小林氏は「南谷さんの第一印象は、物腰の柔らかい知的な女子学生という感じでした」と話す。ところが、話すうちに「すごいな」と感心したという。

「16~17歳で山に登りたいと決心したそうです。ただ、エベレストなど世界の最高峰レベルとなると自分で費用をまかなうのは無理で、どうしてもスポンサーが必要になります。お金を集めるには、何か特徴がないといけない。『日本最年少』で訴求しようと思いつき、入念に登頂計画を立てて、スポンサーを口説きに行ったのだそうです。その発想力や行動力には、本当に驚きました」(小林氏)

小林氏は「南谷さんは、日本の冬山で滑落して、死にかけた経験があるそうです。斜面を真っ逆さまに落ちながら、『これは死んでしまう。でも生きたい』と心の底から祈ったら、何もないところでぴたっと止まった。それで『ああ、自分は山に生かされた』と思ったそうです」と話す。

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