PayPay利用で「10%還元」受ける条件は?ポイント賢者への道(136)

NIKKEIプラス1

店頭でQRコードを読み取って支払う
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10月から決済アプリのPayPay(ペイペイ)が「合計最大10%」という還元キャンペーンを11月30日までの期間限定で始めています。上手に使うとお得ですが、還元の仕組みは複雑です。条件によって還元は3.5%、0%などと低くなります。よく理解しておく必要があります。

最もお得な「10%還元」の条件から話します。まず、事前チャージ分(残高)から払うか、クレジットの「ヤフーカード」をひも付けるのが前提です。そのうえで政府のキャッシュレス・ポイント還元事業で「5%還元対象」に指定された店(中小・個人事業者)で使うのが条件です。10%還元といっても5%分は補助金が原資。ペイペイ独自の還元は残りの5%(うち3.5%が期間限定、1.5%が基本還元率)です。

同じ前提で政府の「2%還元対象」の店舗(コンビニエンスストアなど)で使うとどうか。この場合、補助金と合わせた還元は「3.5%」です。ペイペイ独自の還元は1.5%(=基本還元率)になります。

ヤフーカード以外のクレジットカードをひも付けていた場合は、政府の5%指定店であれ2%指定店であれ、独自還元は「0%」。戻ってくるのは補助金分だけです(クレカ独自のポイントは獲得可能)。

還元事業の対象になっていないお店だとどうでしょう。ペイペイ残高かヤフーカードからなら1.5%(=基本還元率)、他のクレカだと還元は0%です。

以上のようにパターンは様々です。キャンペーン対象の10%還元はあくまで政府の5%対象店に限られることを確認しましょう。

条件によっては、他の決済手段を用いた方が有利です。例えば楽天ペイは政府の指定店か否かにかかわらず、使える店ならどこでも一律5%還元(12月2日まで)を実施しています。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年10月19日付]