2019/10/23

記事

しかし、中古マンションの仕入れの際に競争にさらされながら買わざるを得ない状況を鑑みると、内装コストを圧縮することが利益に直結しやすい面も否めないでしょう。

可変性の高い物件、ポイントは「階高」

以上から、中古マンションを買ってから自分の好みに合うようにリフォームやリノベをするのも一つの手ではあると思います。とはいえ、自分でリフォームを発注するのならば、まずは「可変性」の高い、自由度の高い中古マンションを選ぶことが大切です。ポイントはいくつかありますが、一つだけに絞るととすれば「階高」だと筆者は考えています。

階高とは、スラブ(フローリングの下にあるコンクリート床)の面から、上の階のスラブ面までの高さです。天井高という言葉はよく聞かれると思いますが、これは、室内におけるフローリング面から天井面までの内側の高さを言います。

階高が高いと、二重天井、二重床の幅を取りやすくなります。二重天井ならば照明の配線が、二重床であれば水回りの配置の自由度が高まります。

しかし、二重にすると天井高が低くなります。一般に、二重天井は約8センチ、二重床は約12センチとなりますので、これだけで約20センチも天井高に影響を及ぼします。

最近のマンションだと、コンクリート床の厚みは約20センチありますので、天井高を250センチ以上にしたい場合、階高は20センチ+20センチ+250センチで最低290センチ必要になります。

階高が290センチ以上のマンションとなると、2000年以前ものだと数は少ないと思いますので、天井高にこだわるかこだわらないかを決めたり、リビングを直(じか)天井にして高さを保ったりするなどの工夫をする人が多いようです。

一括サポートの仲介会社も

自分でリノベする際の問題は(1)リノベしやすいマンションをどう選ぶか(2)自分にあったリフォーム会社をどう選ぶか(3)住宅ローンをどう調達するか――の3つの課題をどう乗り越えるかです。

最近ではこれらを一括してサポートしてくれる仲介会社も増えています。自分の好みに合った内装を施したい人を専門にサポートする不動産会社もあるので相談してみましょう。

田中歩
 1991年三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)入行。企業不動産・相続不動産コンサルティングなどを切り口に不動産売買・活用・ファイナンスなどの業務に17年間従事。その後独立し、ライフシミュレーション付き住宅購入サポート、ホームインスペクション(住宅診断)付き住宅売買コンサルティング仲介などを提供。2014年11月から個人向け不動産コンサルティング・ホームインスペクションなどのサービスを提供する「さくら事務所」に参画。