2019/10/28

■ベルベット風の上質感漂う素材を使用

《阪急メンズ東京》 東京・有楽町の阪急メンズ東京の店頭で目を引いたのはウノピゥウノウグァーレトレ リラックスとデレク・ローズのアイテムだ。

ベルベット風のウノピゥウノウグァーレトレ リラックスのアイテム。トップスは1万5180円
ウノピゥウノウグァーレトレ リラックスのボトムスは1万3200円。トップス同様、ロゴマークである「折り鶴」が

ウノピゥウノウグァーレトレ リラックスは国産ブランドでデザイナー、小沢智弘氏が2013年に創設した。厳選した素材を用い、数量限定生産なので希少性が高いという。一見ベルベット風の上質感漂う素材はポリエステル95%、ポリウレタン5%。スエット風の上下はパジャマはもちろん、ルームウエアにもなる。「上質な素材とシルエットから主な購買層はファッション感度が高い40代以降が中心」と阪急メンズ東京・紳士洋品雑貨販売部の荒井洋子さん。

一方、デレク・ローズは英国のブランドで創業1926年というナイトウエアの老舗だ。綿80%、ナイロン20%の素材の上下は柔らかな風合いで、素肌にまとっても快適だ。阪急メンズ東京では昨年からこのブランドを取り扱っているが、秋冬用のパジャマを販売するのは今季初めてという。ラグビーワールドカップ観戦客などインバウンド効果も手伝って、「海外からのお客さまが購入していくケースも目立つ」(荒井さん)という。

デレク・ローズのアイテム。色味はネイビーと黒。トップスは3万1900円
デレク・ローズのボトムスも色味はネイビーと黒の2色。2万5300円

■上下違うものを組み合わせてパジャマらしくなく

《松屋銀座》 パジャマも上下違うものを組み合わせるだけで、パジャマらしくなくなるからおもしろい。130年以上の歴史を持つスイスのアンダーウエアブランド、HANRO(ハンロ)のアイテムは、そのスタイリッシュなデザインが何といっても特徴だ。

肌にしっとりなじむハンロのアイテム。赤のトップスは1万8700円、ボトムスは2万4200円
ハンロのグレーのトップスは2万900円。ボトムスは1万7600円。いずれも綿100%

モダール(レーヨン)94%、ポリウレタン6%の素材の赤のトップスは、ボタンがなく一見パジャマには見えない。だが、肌にしっとりとなじむようで心地よい。綿100%のグレーのトップスは、赤とは違うコットンならではの柔らかさを備える。別売りの綿100%のボトムスは生地のバリエーションがあり、トップスとのオシャレコーデを考えるのも楽しい。

トップスが濃淡のストライプ、ボトムスは同系色の無地のアムール。上下セットで2万9000円

デザイン性もさることながら、「最高の眠り」にこだわったのが「アムール」だ。国産のブランドで、1886年創業の荒川(本社・京都)が手掛ける。睡眠中の姿勢や動作に負担をかけない縫製技術や、吸水性、肌触りなど機能性を追求したアイテムという。

ダウンベスト(1万7600円)と合わせるとよりスタイリッシュに

トップスはストライプ、無地のボトムスはすそを絞ったデザインなので、外出する際、寒い時はダウンベストを着れば、オシャレ度合いが一段とアップしそう。同社の寝具パジャマ売り場担当、豊島祐香さんは「家族のために購入されるケースやギフト需要も増えつつある」と話している。

(堀威彦)

※商品の価格は税込み

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