4K×2画面備えたノート機 ゲーミングPC並みの性能
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、2つのディスプレーを備えるノートパソコンだ。
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●実勢価格/39万420円(税込み)
●本体サイズ・重さ/幅359.5×高さ24×奥行き246mm・2.5kg
●CPU/Core i7-9750H(2.6GHz)
●メモリー/32GB
●SSD/512GB
●画面/15.6型有機EL(3840×2160ドット)、14型液晶(3840×1100ドット)
●発売日/2019年8月23日
「ZenBook Pro Duo」は、1台でデュアルディスプレーの作業効率が得られるノートパソコンだ。通常の15.6型有機EL(メーン)に加えて、キーボードの上部に14型の液晶(サブ)を備える。どちらも横方向の解像度は4K(3840ドット)あり、表示は非常に精細だ。
例えば、メーン画面で動画編集アプリを開いているときに、サブ画面で映像素材の入った「ビデオ」フォルダーを開くといった使い方が可能。
また、書類作成中に電卓や辞書など、複数のアプリをサブ画面に配置するのも効果的だ。付属のペンによる手書き入力にも対応しているので、メーン画面で動画などを見ながらメモを取ることもできる。
ASUSは「クリエーター向け」と位置付けるが、複数の作業を並行して進めることが多い人なら、誰でも役立つはずだ。この他、メーンとサブの2画面をつないで、3840×3260ドットの大画面として使うこともできる。ただ、有機ELと液晶の組み合わせのため、実際に表示してみると一体感がいまひとつだった。
最新の第9世代Coreプロセッサーを採用し、メモリーも32GBと、ゲーミングPCとしても使えるレベルの性能で、4Kビデオの編集でも動作は快適だった。
欠点はACアダプターが約800gあり、本体と合わせると3kgを超えること。外出はもちろん、自宅やオフィス内での移動も厳しい。
メモリーが32GBで、描画性能も高いため割高とはいえないが、下位モデルでも実勢価格39万420円(税込み)、上位モデルで50万3360円(同)の価格は最大のネック。どのような業務で便利なのか具体的に示す必要がある。
[日経トレンディ2019年11月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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