業界の変わり者で結構 ファッションも個性を楽しむタマホーム会長 玉木康裕氏

――靴もずいぶん置いてあるそうですね。

「ここの部屋だけで10足以上あります。『足元をみられる』といいますが、いつどこで誰に見られているか分かりませんから、きちんとした身だしなみでいたい。ただ私は用心深くて、靴がもし汚れてしまったらどうしよう、と心配になるため、10足も置いてしまう。実は洗剤でも保存食でも同じものを大量に買い置きしてしまう性格なので、家族にたしなめられます。それと一緒。スーツも着ていないものをストックしてしまうわけです(笑)」

■お客様あっての商売「経営者らしい服装をしろ」が家訓

――おしゃれの影響を受けたのはどなたからですか。

「1年中スーツ姿だった祖父と父の影響が大きいですね。玉木家は122年建設業を営んできましたが、経営者らしい服装をしろ、というのが家訓です。装いというのはそれらしくないといけません。われわれは建設業の前に客商売をしています。お客様あってのものですから不快感を与えないことが大事です」

木型が合うことが条件でエルメスとルイ・ヴィトンがお気に入りだ。「1度気に入ったらとことん、そのブランドを買い続けます」

「祖父はスリーピースでシルクハットをかぶっていました。父は東京の浅草育ちでかつて俳優志望だった人。私の何倍もおしゃれに気を使う人でした。夏は上下真っ白の麻のスーツを着たり、白黒コンビの配色の靴を履いていたり。下品な酒は飲んじゃいけないとウイスキーのロックだけ。毎日夕方5時に床屋さんに行って髪をセットしてひげをそり、遊びに行く。父の好みで母は一年中着物をきていました」

――スーツの表地は地味で裏は派手というのは江戸小紋に共通しますね。

愛用するロレックスの時計は奥様から贈られた希少なモデルだという

「スーツの裏地に凝るのは母の着物の影響があるかもしれません。そういえば、母は、体にいい衣料はシルクだといって、私にシルクの下着やシャツしか着せませんでした。シルクは夏は涼しく冬は暖かい。薄くて着心地がいい。綿の下着を着るようになったのは大学を卒業して自分の収入で生活するようになってからでした」

――裕福な家に育ち、いいものに触れて育ったのですね。

「母方の家は地主でお手伝いさんがたくさんいたような家でしたし、父は茶道や能をたしなんでいました。父も母も時計を結構所有していて。私が集めているものといえば時計なのですが、両親の影響でしょう。リシャール・ミルやウブロのコレクションがありますし、妻から贈られた時計も多いです。アクセサリーではきらきらしたものが好きですね」

SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2020
GIFT SPECIAL 2020
SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2020
Instagram