「まずは役名を覚えなきゃいけないので、何度もノートに書いて覚えます。そして役の基本設定、例えば年齢、身長、体重、性格、昔あった出来事などを書いていきます。大事にしているのは、ストーリーのスタートからゴールまでを時系列で書き出すこと。今年やらせていただいた『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』や『サギデカ』のようなドラマになると、自分が演じている人物が今、どこまで出来事を把握しているのか、細かく理解しておかないと、ストーリーとお芝居がズレてきたりするんですよ。そこは気をつけないといけないと思っています。だから時系列で書きだして、確認するんです」

いつも使うノートはキャンパスノートで、B5ぐらいの小さめが好きだという。「あんまり大きいと、持ち歩くのに邪魔になるから。必要に応じて文字を大きく書いたりしたいので、自分で幅を決められる横罫を選びます」

「役作りのノートを書き始めたのも、2年くらい前からですね。きっかけは、原作がある映画やドラマへの出演が増えてきて、頭が混乱してきたから。原作にはあるけど脚本にはない、脚本にはあるけど原作にはないという要素が、けっこうあるんですよ。前はそれを頭の中で整理できたんですけど、数が増えるとごちゃごちゃしてきて……。書き出すと、全然違いましたね。書くことによって把握できることがたくさんあって、頭の中が整理される。もともとノートを書く時間がもったいなくて好きじゃなかったんですけど、実際にやってみると、結果的には時間短縮になっていると思います」

集中力を高めるショウガチップス

10月25日公開の主演映画『超・少年探偵団NEO-Beginning-』は、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズを原案とした学園ミステリー。高杉さんは、少年探偵団の団長だった小林芳雄(初代小林少年)のひ孫である小林芳狼を演じ、怪人二十面相と対峙する。

映画では小林少年のひ孫である小林芳狼を演じる。「今は小説を読まない子もいっぱいいますけど、それは悲しいことだなと思います。この映画をきっかけに本を読んだり、『怪人二十面相』に出会わなかった子たちに興味を持ってもらえたらうれしいです」 (C)2019 PROJECT SBD-NEO

「小学生の時、『少年探偵団』シリーズを夢中で読んでいたんです。その流れをくむ新しい作品に主演させていただけるということで、本当にありがたいお話だなと思いました。

周りのキャラクターは濃いんですけど、小林芳狼は、そこまで濃くない。いろいろな人に守られて普通に生きてきた子なんだろうなと思いました。ただ性格的には、何事もひらひらとかわしていくというか、独特の雰囲気があるなと思ったので、演じるにあたっては、そこを意識して表現していきました。

役作りのノートに書いたのは、お父さんとのことが主だったと思います。今回は実際、そこがゴールなんですよ。悪化していたお父さんとの関係修復が軸になっている。だから『お父さんを見返してやりたい』とか、そういう思いをけっこう鉛筆で書き込んだ記憶がありますね」

出かけるときのカバンは「リュックじゃないと落ち着かない」という。「僕はモノにこだわりがなくて、カバンの中身も少ないです。台本と資料と鉛筆と財布くらい。友達と遊びに行くときも台本は持っていきますね」

小林芳狼少年は、ヘッドホンを着けると集中力がアップし、推理能力にもスイッチが入る。高杉さんの集中力を高めてくれるモノはあるのだろうか。

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