お菓子の話じゃないの? table=食卓とは限らないデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(19)table

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は誰もが知っている言葉tableのちょっと意外な使われ方について学びます。

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ユウカとスティーブは今度の金曜日に、ある会社との商談を予定していました。そことの交渉はなかなか大変だと聞かされているような相手です。うまくミーティングを成功させるにはどうしたらよいか、2人で考えていたはずなのですが、なんだか考えている方向が違うような……。話がかみ合わなくなってしまった原因は一体どこにあるのでしょうか?

それはこんな会話でした。

Steve: We have a meeting with ABC on Friday, right?
Yuka: Yeah. I really hope it goes well.
Steve: So do I. What can we bring to the table?
Yuka: Let's see...
Steve: It should be something beneficial to them. I heard they're tough negotiators.
Yuka: How about some sweets from that famous shop nearby? They're really hard to get.
Steve: What are you talking about?

日本語に訳すとこんな感じになります。

スティーブ:ABC社とのミーティングは金曜日だったよね?
ユウカ:そうよ。ぜひうまく行ってほしいわ。
スティーブ:同感だよ。どんな提案をしようか?
ユウカ:そうねえ……。
スティーブ:向こうの利益になることじゃないとな。手強い交渉相手だってさ。
ユウカ:近所の有名店のお菓子なんでどう? 手に入れるの大変なんだから。
スティーブ:なんの話をしてるの?

当たり前のようによく用いている単語ほど、意外な落とし穴になることがあります。その言葉の意味を分かりきっていると考えてしまって、別な使い方がされることに思い至らないからです。日本人にとって「テーブル」は毎日のようによく使う英語由来の外来語です。そのため、What can we bring to the table?というスティーブの発言を聞いたとき、ユウカは次のような考え方をしたのでした。

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