脚の血管守って健やか 動脈硬化を防ぐ6つの生活習慣いつまでも歩けるための健足術(6)

日経ヘルス

写真はイメージ=PIXTA
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脚の静脈内で瘤(こぶ)のように血液がたまる「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」は、多くの人で起きているとの調査結果がある。出産した女性では、半数で起きているとの報告もある。自分の足を健康に保つための「健足術」の連載6回目は、下肢静脈瘤を防ぐセルフケアや動脈硬化を防ぐ生活習慣、検査法を紹介する。

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前回「ふくらはぎを使って歩こう 血液流し脚の血管を健康に」で触れたように、脚の静脈の病気を防ぐために、静脈の血液を心臓に向かってきちんと流すことが大切。そのためには、ふくらはぎを意識して動かすことが重要となる。

下肢静脈瘤を予防するための6つのセルフケアとしては、(1)ふくらはぎあたりを上へ向けてマッサージする(2)つま先を上げ下げする(3)足先をラクな形で上げて寝る(4)立ち仕事の人は1~2時間ごとに脚を上げて休憩――などがある。

(イラスト:内山弘隆)

こうしたセルフケアに加え、日中は弾性ストッキングを着用するのも、ひとつの手だ。

「弱圧、中圧、強圧といろいろありますが、予防的な意味では弱圧で十分です。ただ弾性ストッキングをはくだけでは意味がありません。静脈の血液を心臓に押し上げる脚の筋ポンプ作用を増強させるためには、こまめに動くことです」(長崎さん)

また下肢静脈瘤を防ぐには、体重を管理することも大切だ。急な体重増加や肥満は、下肢の血流を悪くする。

「そして血液の逆流を防ぐために血管内にある静脈弁が一度壊れると、自然に元通りになることはありません。ひとつ弁が壊れると、血液が逆流してその下の弁にも負担がかかります。そしてその下の弁が壊れると、またその下の弁にも負担がかかり、どんどん弁が壊れて、脚がモコモコになってしまいます」と説明する。

静脈弁は何十カ所もある。そのため、例えば妊娠中にひとつの弁が壊れたからといってすぐに下肢静脈瘤の症状が出てくるわけではない。

「しかし自覚症状がないうちにどんどん進行していて、20年、30年たって静脈瘤特有の症状が出てくることもあります。下肢静脈瘤予防には、体重をコントロールする意識を持つことも大切です」とアドバイスする。

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