日経ウーマン

2019/10/18

20~30代の働く女性はこれから結婚、出産、マイホーム購入とお金がかかるライフイベントが目白押し。そもそも流動性の低い商品は、不向きなのです。

3つ目は、為替変動リスクがあること。満期を迎えたときに円高であれば、外貨建てでの運用収益があったとしても、円ベースでは元本割れの可能性があります。元本割れにならなくても、契約当初に想定していた利回りは見込めず、「ほとんどもうからなかった」という事態は十分にあり得ます。

なかには、「満期を迎えたときに円高であれば、外貨ベースのまま円安になるまで預かる」という特約を付けられる商品もありますが、一部です。円高で損をするリスクは、契約者が引き受けることになります。

リスクに見合ったリターンは期待しにくい

このように、外貨建て保険の仕組みは複雑。また、アメリカとオーストラリアの金利は、日本に比べれば高いですが、為替変動リスクをカバーするほどの高金利ではありません。つまり、リスクに見合ったリターンは期待しにくいということです。

契約済みの人へのアドバイスもしましょう。保険料一時払いなら、保険証券で外貨ベースでの解約返戻金の推移をチェックし、解約ペナルティーがかからない時期を知ります。そして、為替レートに関心を持ちましょう。加入時よりも為替が大きく円安になれば、解約しても元本割れしないこともあります。

月払いの契約なら、「払い済み」といって保険料の支払いを止めてしまう方法もあります。円安になるのを待って解約すれば、大きな損は避けられます。

お金をためるなら定期預金、増やすなら投資信託の積み立て。それらを上手に組み合わせて、賢く資産形成しましょう。

今月の回答者

深田晶恵さん
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカー勤務を経て、1996年にFPに転身。現在は、特定の金融商品を販売しない独立系FP会社生活設計塾クルーのメンバーとしてコンサルティング業務を行うほか、雑誌等の原稿執筆、講演などを手がける。近著は「サラリーマンのための『手取り』が増えるワザ65」(ダイヤモンド社)

[日経ウーマン 2019年11月号の記事を再構成]


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