2019/10/25

2年生から始まっている

この選抜コミュニティの選考は極めて早く行われる。というのも、コンサルの選考自体が、入社の1年半~2年前に行われるからだ。21年卒であれば、19年の夏と冬に2回、企業によっては夏・冬・翌春と3回行うケースもある。そこに照準を合わせるとなると、学部生であれば、早ければ2年生から選抜コミュニティに入り、半年近く対策にいそしむ。

その選考内容は筆記試験やグループディスカッション(GD)、面接などコンサルの本選考さながら。東大大学院1年の男子学生はYC塾、オルタナ、ファクロジ・エグゼを受けて、ファクロジ・エグゼのみ合格した。同コミュニティを運営するスローガンによると、合格できるのは約500人中30人程度だという。

「当時は『フェルミ推定』や『ケース面接』も知りませんでした。今考えれば、公式も知らずに数学を解こうとしていたようなものです。ファクロジ・エグゼには選考直前に友達にハウツーをレクチャーしてもらったおかげで、なんとか滑り込みました」(東大大学院の男子学生)

この「フェルミ推定」とは、「日本にある車の数はどのくらいか」など調査しなければわらかないような数量を、いくつかの手がかりをもとに論理的に概算する問題。ケース面接とは、「日本の自動車市場の規模を5年で倍にするためにはどうすればいいか」といった問いに対して、論理的に解決策を導き出す力を見る面接。どちらもコンサル業界特有の選考手法だ。

では、この選抜コミュニティではどんな「対策」が行われているのか。ファクロジ・エグゼに参加した前出の東大院生によると、1、2週間に1度集まり、グループディスカッションやケース面接の練習をしたり、外資コンサルから来た講師によるセミナー・ワークショップを受けたりしたという。

講師の前でディスカッションをし、フィードバックをもらうこともあり「もし優秀であれば、そのコンサルから特別選考に呼ばれるかもしれない、と言われました」。ファクロジ・エグゼではホームページでも「外資戦略コンサルをはじめ、難関企業の早期特別選考ルート&特別採用枠をご紹介」とうたっている。

「コミュニティに参加してよかったのは、一人一人に、1学年上の内定者がメンターとしてついてくれること。勉強との両立法を指南してもらったり、週に1度みっちり1時間半、ケース面接の練習をしてもらったりしました」(東大院生)

次のページ
実際の選考で有利になるのか?
学生参加型コミュニティ 登録受付中
メールマガジン登録
大学の約束