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メーンの筆記具にしたい快適さ 個性派サインペン続々

納富廉邦のステーショナリー進化形

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NIKKEI STYLE

水性インクを使用した柔らかでなめらかな書き心地が魅力のサインペンだが、個性的で、独自の魅力を持った新製品が登場しているという。長年文具を見続けてきた納富廉邦氏が解説する。

◇  ◇  ◇

最近、次々に登場しているサインペンの新製品を使ってみると、製品として新しい魅力があるのはもちろんだが、サインペンという筆記具が、もともと、かなり良くできた、書きやすい筆記具だったことを再認識する。思い出してみれば、中学生の頃、何に書くのもサインペンだった時期があった。また、筆者の周囲の文房具好きには、サインペン愛好家が多かったりもする。

軽い筆記感で、サラサラと書けて、クッキリしたハイコントラストの線は見やすく、黒の発色も良いから、普通のメモとしても書いていて気持ち良いし、目も楽だし、疲れない。しかも、鮮やかに発色する豊富な色数で、修正箇所の指摘や文章の強調といったノートやメモでの用途はもちろん、イラストを描いたりインデックスを色分けしたりといった用途まで、幅広く使うことができる。

筆記具の構造としても、鉛筆、万年筆、ボールペン、サインペンの4種類が、大きく分けたときの分類になる。パーカーの「インジェニュイティ」が自らを「第五の筆記具」と称したのも、この4つの筆記具のどれでもない新しい構造のペン先であるという主張だった。そして、その新しいペン先に最も近い構造だったのがサインペンだったというのも、サインペンのペン先が持つポテンシャルの高さを証明しているのではないだろうか。

筆記具として優れたポテンシャルを持ったサインペンを、この機会に見直してもらうべく、最近のサインペンの中から、3つを選んで紹介したい。サインペンの何よりの魅力の一つは安価であることで、実際に買って使ってみるのも簡単。最近、使っていなかったという人も、ぜひ手に取って実際に書いてみてほしい。

ゼブラ「クリッカート」/手軽なノック式

ゼブラのクリッカートが画期的なのは、サインペンなのにノック式だということ。これまでのサインペンは基本的にキャップ式だった。ペン先にシャッターのようなものが付いて、密閉した状態からのノック式という製品はあったけれど、そういう大仰なものではなく、普通のノック式ボールペンのような手軽さで使えるのが、この製品の画期的なところだ。

空気中の水分を吸収することでペン先の乾燥を防ぐ新開発の「モイストキープインク」を採用。約50週間、つまり1年近くはペン先が乾燥せずに、書き続けられるという。サインペンはインクの消耗が早いから、普通に使えば、インクを使い切るほうが先になるのではないだろうか。

サインペンがノック式で、しかも1本100円で全36色というのは、とてもすごいことだ。とりあえず日常のメモ用のペンを、このクリッカートに替えるだけでも、かなり劇的にメモ環境が変化する。

クリッカートは線幅0.6ミリと細字というほどではなく、太くもない、適度な線幅。書いた文字が見やすく目立つので、メモの視認性が高いうえに、筆圧を掛けずに濃い線が書けるので、書いていても楽だし気持ち良い。好きな色で書けるのもうれしいし、ちょっと装飾したり、色を変えて目立たせたりするにも便利だ。

水性染料インクだけど、思ったほど裏写りもせず、にじみも少ない。白を基調にした軸のデザインもよい。部屋や仕事場のあちこちに転がしておくと、本当に便利に使えるのだ。

三菱鉛筆「EMOTT」/デザインも色もコーデしやすい

三菱鉛筆の「EMOTT(エモット)」は、まず何より、そのデザインがカッコいい。白を基調にインク色をワンポイントに使ったシンプルなスティック状のデザインは、SNS(交流サイト)上での女性の「白い軸のペンは服の色とコーディネートしやすい」という意見から考えられたデザインだそうだが、大人の男性が使っても不自然さのないミニマムなデザイン。しかも、四角いけれど角を落としたラウンドスクエア形状の軸は、持ちやすく疲れにくい。

カラーは全40色。面白いのはセット販売のスタイルだ。ブルー、レッド、イエロー、ブラック、グリーンの5色をセットにした「ビビッドカラー」、ダークブラウン、カーキグリーン、グレー、バイオレット、アメジストの5色をセットにした「ビンテージカラー」といった感じに、テーマごとに選ばれた5色がセットになっている。例えば、ノートを取るときに、このセットのどれか一つを選んで、その5色だけでノートに書くようにすると、色のトーンがそろって、キレイで見やすいノートができあがるわけだ。「色のトーンをそろえる」というデザインの基本を、自然に扱えるのが、この製品の面白くも新しいところ。もちろん1本ずつの販売(200円)もある。

 他にも、摩耗しにくいペン先とか、水性ながら裏抜けしにくく、ぬれにも強い耐水性顔料インクの採用とか、筆記幅0.4ミリの細字タイプであるとか、セットのケースが専用ペンケースになるとか、文房具的な工夫も多く、サインペンを新しいユーザーに届けようとする情熱を感じる製品に仕上がっている。

トンボ鉛筆「ABT」/絵筆のようなサインペン

トンボ鉛筆の「ABT」は、公式サイトで「デュアルブラシペン」と紹介されているように、筆記具というよりは、ブラシ、つまり絵筆に近いサインペン。水性染料インクを使って、豊富な色数があり(なんと全108色)、鮮やかな発色とクッキリした濃い描線が特徴といったあたりは、「クリッカート」や「EMOTT」と同じだし、もともとサインペンは絵を描くのにも使われるのだけど、「ABT」は、その絵を描くペンの部分をより強調している。太くも細くも書ける筆タイプのペン先と、0.8ミリのポリエステル芯の2つのペン先を1本にまとめた、線画から塗りまで対応するサインペンなのだ。

もちろん、一般的な筆記具的としても使うことができるし、その使い方をすれば表情のある線が書ける。色数が豊富なので例えばグレーだけでも14色から選べる。それはサインペンの筆記具としての器の大きさでもある。

ただ、このペンの特徴は他にある。例えば色を混ぜたり、オプションの「カラーレスブレンダー」(水筆のように使える、透明のサインペン)を使うことで、キレイなグラデーションを作るといった、水彩絵の具で描くような表現が、とても手軽に得られるのだ。こういう表現ができるのもサインペンならではの面白さ。万年筆でも似たようなことは可能だけど、こちらのほうがずっと手軽なのだ。

軸の色は黒が基調になっているのも画材をイメージさせる。軸が長いのも絵筆を意識したデザインだ。水性インクを使ったペンの使い方として、これもまた一つの方向性。トンボ鉛筆には、「プレイカラー2」や「プレイカラーK」といった、筆記を中心にした用途のサインペンも用意されている。それらを普段使いにしつつ、「ABT」の面白さにも触れてほしいと思う。

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

(写真 スタジオキャスパー)

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