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「台湾ビーフン 干し海老、豚肉、7種野菜入り」(1380円・税別)。好みで特製のラー油をかけて食べる

ラインアップには「ハエの頭」を意味する「蒼蠅頭(ツァンイントゥ)」という驚きの名前の料理も。花ニラと豚ひき肉を炒めたピリ辛味の台湾の定番料理。これに使われる調味料、豆鼓(トウチー)が黒くハエの頭に似ていることからこの料理名が付いたらしい。「フージンツリー」の「蒼蠅頭」にはピータンも使われていて、酒のつまみとして楽しめるほか、ご飯のお供にぴったり。いずれの料理も「コレド室町テラス」のメニューにも並ぶ。

台湾料理はこの1、2年、欧米でも注目を集め始めているという。今年6月には、米紙『ニューヨーク・タイムズ』に、新しい食の潮流として台湾料理を紹介する記事が掲載された。

「蒼蠅頭」のバリエーション料理である「花ニラとピータン 豚挽肉のピリ辛炒め」(1680円・税別)。クセになる人が多いそう

「欧米ではこれまで台湾料理というジャンルがなく、中華料理と一緒にされていました。ところが、最近、ニューヨークにもおしゃれな台湾料理の店ができてきたのです。出店場所もチャイナタウンなどではなく、ブルックリンやイーストビレッジといった流行に敏感なエリアです。台湾で新しいスタイルの台湾料理店がはやってきていることに加え、世界中で人気の台湾発タピオカドリンクの影響もあるのでしょう」とウーさんは分析する。

彼自身、今後はニューヨーク、ロンドン、パリへと世界進出を視野に入れる。「台湾料理は優しい味わいで、受け入れられやすい。これからがすごく楽しみです」(ウーさん)

「台湾揚げ出し豆腐」(980円・税別)。外はカリカリで中がとろりと軟らかい豆腐料理

ウーさんが話してくれた台湾の「フージンツリー」の料理の中には、「臭豆腐(ツァウタウフー)」があった。夜市などでよく見かけるにおいの強烈な豆腐の料理で、地元の人に人気が高い。赤い韓国キムチとよく合わせるのだが、同店では昔から台湾で食べられてきた黄色いハクサイの漬物を用いた煮込み料理として出しているとのこと。

「赤いキムチだと味が濃くなりすぎますが、甘みもある黄色いキムチだと絶妙な味わいになるんです」(ウーさん)。臭豆腐は日本では好き嫌いが分かれるので「様子を見ながらメニューに加えるかも」と言う。オープニングのメニューにはなかったが、そのうち出合えるかもと、今後に期待だ。

(フリーライター メレンダ千春)


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