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シャンパンで楽しむ台湾料理 仕掛け人が日本橋で挑む

「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」を手がけた富錦樹グループ創立者、呉羽傑(ジェイ・ウー)さん
「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」を手がけた富錦樹グループ創立者、呉羽傑(ジェイ・ウー)さん

9月27日、東京・日本橋の商業施設「コレド室町テラス」に台北の人気レストラン「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」の海外初進出店がオープンした。同店は、台北市の松山空港近くの富錦街(フージンジエ)一帯にセレクトショップやカフェなどを運営する富錦樹グループが、2014年にオープンした新しいスタイルの台湾料理店。18年には台北市による「美食レストラン10選」に選ばれている。

「フージンツリー」の特徴は、スタイリッシュな空間で台湾料理とシャンパンを楽しむという、これまで台湾にはなかったコンセプトの店であること。富錦樹グループの創立者・呉羽傑(ジェイ・ウー)さんは、「それまでの台湾料理の店は、料理がおいしければいいという発想で、お酒は大抵昔ながらのビールとウイスキーのみ。30、40分で店を出るようなところも多く、ゆっくりと食事とお酒を楽しめるような店がなかった」と言う。

同店では台湾料理にシャンパンを合わせる。手前の料理は「冷製ゆで鶏の柑橘醤油添え」(1680円・税別)

同店の発想の原点は、自身の体験にある。富錦樹グループは、日本の大手セレクトショップ、ビームスやユナイテッドアローズの台湾におけるパートナーになるなど海外との仕事が多く、取引先がひっきりなしに来台する。そうした中、「最初は屋台や昔ながらのお店にお連れして喜ばれていたのですが、何度も来台するうちに『もっとほかのお店はありませんか』と言われるようになった」そうだ。「そもそも、台湾では食事とお酒を飲む場所は別でした。そこで、庭もある居心地のよい空間で、ゆっくりと台湾料理とシャンパンを楽しんでもらえる店ならば、海外のお客様にも喜んでいただけると考えたのです」

料理に合わせる酒をシャンパンに、と考えたのにも理由がある。優しい味わいの料理から辛い火鍋まで、どんな料理にも合うからだ。「ワインを置く台湾料理の店は少なくなかったのですが、海鮮料理には白、肉料理には赤などと料理とのペアリングが複雑になる。店の料理と何が一番合うか、シンプルな提案ができないかと色々なお酒を試飲した結果、シャンパンにたどり着きました」(ウーさん)

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