金融危機で「2階建て」崩壊、底値知り資産2億円超え

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は上岡正明さん(44)。コンサルティング会社経営。休日はランニングや読書。本業の傍ら、執筆活動も手掛ける。

2001年~

上岡正明さん 株式投資は経営だ

小泉純一郎政権時代の投資ブームで、株式投資をしないほうが損をするような雰囲気が広がり、友人はほとんどみんな株式投資をしていた。「上岡はやらないのか」の一言で、初心者向けの投資関連の雑誌を購入。口座に200万円を入れ、キヤノン(7751)株などを買った。

02年~

IT(情報技術)バブルが崩壊したが、買っていた銘柄は鉄鋼や鉄道、製薬などだったので資産は徐々に増え、数年で1200万円まで膨らんだ。同時に起業した会社も軌道に乗り、投資と会社経営の二足のわらじを履く。このときに自分の実力を過信し、1200万円の現物株を担保に信用取引で買う、いわゆる「2階建て」にも手を出した。

08年~

リーマン・ショックで2階建てが一気に崩壊。東日本大震災もあり、資産はみるみる減った。借り入れなどで集めた500万円を追加投資したが、日経平均株価が9000円を割り込んだときには強制的なロスカットや追い証(追加担保の差し入れ義務)発生が怖くて、ニュースを確認するため携帯電話が手放せない日々を送った。

12年~

セミナーや書籍などで、株価が一定の循環で値動きする法則を学ぶ。底値で買い、値上がりしたところで売るタイミングが見極められるようになった。当時底値だった鉄鋼株や海運株を購入。それらが値上がりした14年ごろにポートフォリオを組み替え、銀行や半導体、ITなどに投資した。アベノミクスの追い風もあり、資産は2億5000万円まで膨らんだ。

19年~

最近は再び海運株や鉄鋼株を買った。北陸電力(9505)や愛知銀行(8527)など地銀株も購入した。ただ現在のポートフォリオのうち株式は3割程度。次の循環のための仕込み時期ととらえ、手元資金に余裕を持たせている。

[日経ヴェリタス2019年10月6日付]