学生の4割「通年採用望まない」 採用の自由化に不安就職情報サイト大学生アンケート(下)

2019/10/11

就職活動をする学生の間では、就職情報サイトの信頼性に加えて、もう一つの不安が広がっている。経団連と大学が今年4月、「通年採用」の拡大を表明するなど、急激に進む就活の環境変化だ。日本経済新聞社が大学生を対象にアンケート調査(有効回答数400)を実施したところ、実は新卒の一括採用が続くことを願う学生の本音と、通年採用や知人を介した「リファラル採用」などに対する警戒感が浮かび上がりました。

>>(上)今後就活する学生 4割が「リクナビの利用抑える」

「新卒一括採用のまま」を望む学生が4割 「年中就活したくない」

学生に望ましい採用ルールについて聞いたところ、時期を問わず、必要に応じて採用する「通年採用」を望む学生は19.5%にとどまった。「新卒一括採用と通年採用の併用」が41.3%と最も多かった。通年採用ではなく新卒一括採用のままがいいとする学生は39.3%で、「併用」とは僅差だった。

通年採用が推進される背景として、留学や研究などに取り組む学生が不利にならないようにするという狙いがある。今の就活では3月1日の採用広報解禁より前にインターンシップや説明会を開催する企業が多く、事実上、就活が早期化・長期化しており、大学側は学業への影響を懸念している。このため経団連と大学は、採用活動において「卒業論文や卒業研究の成果を含む学位取得にいたる全体の成果を重視すべきだ」としている。

しかし、学業優先という意図とは裏腹に、新卒一括採用を望む学生からは、「通年採用だと、かえって学業や学校生活が阻害される」という意見が目立った。「選考のタイミングが企業によってずれると、準備や実際に就活する期間が長くなり、精神的にも体力的にも負担が大きい」(東京の男子学生)など、「年中就活することになるのでは」という不安が大きいようだ。

経団連などは大学を卒業した学生が就活できる仕組みを整えるとしているが、前倒しの傾向を危惧する学生は多い。「通年採用の場合、優秀な学生で枠が埋まってしまうため、就職浪人や留年する生徒が増加する可能性がある」(埼玉の女子学生)と不安視する声もあった。

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