ほっておいても本格料理 火加減要らず小型電気圧力鍋

火加減などを気にせず調理できる電気圧力鍋の中から小型のモデルを紹介する
火加減などを気にせず調理できる電気圧力鍋の中から小型のモデルを紹介する

近年、電気圧力鍋の需要が伸びている。大手インターネット通販サイト、楽天市場の売り上げもここ数年で大きく増えており、2019年9月時点で売上高前年比1.62倍を記録しているという(2018年10月~2019年9月の合計から算出)。

火加減を気にせず、短時間でおいしい料理が作れる利便性が、子育てや共働きなどで忙しい現代のニーズにマッチしたのが人気の要因だろう。そこで今回は、キッチンで邪魔にならないコンパクトサイズながら、本格調理ができる電気圧力鍋を紹介する。

◇  ◇  ◇

圧力鍋とは、鍋内部の圧力を高めることで水の沸点を100度以上に上げ、より高熱で調理ができる器具を指す。料理が通常より短い時間で完成し、小魚の骨までやわらかく煮込めるなどさまざまなメリットがある。

しかしガス火で調理する従来の圧力鍋は、火力の調節や時間の計測、蒸らしなどの作業を自分で行わなければならなかった。そこで最近、注目されているのが、火加減や時間をセットしたら、完成までほったらかしにできる電気圧力鍋だ。

なかでも近年、コンパクトな小容量モデルの発売が相次いでいる。軽量でコンパクトなため、置き場所を確保しやすく、「おかずをもう一品追加したい」でもサッと取り出して使うことができる。忙しくて時間がない人の強い味方になるはずだ。

グリル鍋としても活躍/アイリスオーヤマ

グリル鍋としても使えるアイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-MA2-B」。幅28.2×奥行き28.6×高さ21.3センチ、重量は約3.6kg。実勢価格は1万9000円前後(実勢価格は10月中旬、家電量販店のネットショップで確認。税込み。以下同)

アイリスオーヤマから9月に登場した電気圧力鍋「KPC-MA2-B」は、マット素材でスタイリッシュなデザインが特徴。材料を入れたら火加減や圧力、時間はお任せの自動調理メニューは、カレーやローストビーフなど65種類搭載する。

設定は、液晶パネルからレシピを選んで決定ボタンを押すだけ。圧力調理に必要な弁の密封や排気の指示、加圧・減圧など圧力の状態や残り時間も表示されるため、初心者でも様子が分かって安心だ。自動調理メニューの一部は予約ができる。

圧力調理だけでなく、通常の温度調理や無水調理、蒸し調理、低温・発酵調理といった調理が可能。鍋の幅が広く、高さは155ミリと浅いため、卓上に置いて鍋料理やチーズフォンデュも楽しめる。温度調整は30度から100度で可能。圧力は約70kPa(キロパスカル)、満水容量は2.2リットル。

液晶の表示に従い、ダイヤルで選んでいくだけで設定は完了する
鍋が浅くて広いため、みんなで囲む鍋料理にも便利

高圧力で角煮が60分/パナソニック

パナソニックの「電気圧力なべ SR-MP300」。幅29.2×奥行き27.8×高さ27.0センチ、重量:約3.6kg。実勢価格2万9000円前後

パナソニックが7月に発売した「電気圧力なべ SR-MP300」は、コンパクトながら満水容量3リットルと、カレーなら4~5人分を作れる容量を備えた電気圧力鍋。ふつうの鍋で約180分かかる角煮が約60分、約240分かかる黒豆が約60分でできるなど、時間がかかる煮物も短時間で完成する。

ワンボタンで簡単に調理できる自動調理は、カレーや肉じゃが、角煮など7メニュー10レシピ。例えば角煮の場合、内鍋に材料を入れたら、「自動調理」ボタンで角煮メニュー「3」を選ぶだけでセットが完了する。自動調理メニューの一部は予約ができる。

栄養とうまみを閉じ込める無水調理も可能。付属のレシピ集には、圧力調理52、無水調理12、低温調理6、自動調理10と、計80のレシピが記載されている。圧力は約70kPa。

角煮の場合、「自動調理」ボタンで「3」を選び、スタートボタンを押すだけ。ほったらかしで角煮が完成する
テーブルにそのまま置いても違和感のないデザインとサイズ感

米国やカナダで人気の電気圧力鍋/コレールブランズ

シナジートレーディング社が扱うカナダ発の電気調理鍋「インスタントポット DUO Mini」。幅25.5×奥行き29×高さ28.5センチ、重量は約3.9kg。実勢価格1万5000円前後

2010年にカナダで誕生し、アメリカやカナダで人気を博した米コレールブランズ社の電気圧力鍋「インスタントポット」シリーズが、9月に日本に上陸。コンパクトタイプの「インスタントポット DUO Mini」は圧力調理に加えて、煮込む、炒める、蒸す、スロークック、炊飯やヨーグルトづくりと7種類の調理ができる。

調理プログラムボタンは10種類あり、自動プログラムも搭載。材料を入れたら、ほったらかしで料理ができる。「炒めものモード」を使えば、肉に香ばしく焼き目をつけたり、調理の仕上げに煮詰めることも可能。圧力は2段階、温度調整は3段階。圧力は約80kPa、満水容量は3リットル。

圧力調理した後、「炒めものモード」でひと手間加えれば、より本格的な仕上がりに

5段階圧力で多彩なメニュー/小泉成器

赤いフタがアクセントの小泉成器「マイコン電気圧力鍋KSC-3501/R」。幅26×奥行き28×高さ25センチ、重量は約3.8kg。実勢価格は1万円前後

小泉成器のマイコン電気圧力鍋「KSC-3501/R」は、「はじめてでも簡単」と初心者向けをうたう製品だが、圧力が5段階から設定でき、本格的な圧力調理も可能。自動調理メニュー「角煮」「肉じゃが」「煮豆」のほか、白米と玄米の炊飯は、ワンボタンで設定できる。

料理研究家・平沢あや子氏が監修したレシピブックには、51レシピが掲載。「朝・昼・夜ごはん」「おもてなし」「おつまみ」「作り置き」「ヘルシースイーツ」と、目的別に提案しているのも料理初心者にはうれしい。圧力は約70kPa、満水容量は2.5リットル。

5つの自動調理メニューのほか、手動で圧力が5段階から選べる
田中真紀子
白物家電・美容家電を中心に、暮らしにまつわるモノやコトを幅広く取材、執筆するフリーライター。リアルな主婦目線で、日々の家事が楽しく快適になる家電の取り入れ方を積極的に発信する。
MONO TRENDY連載記事一覧