複雑でわかりにくい消費税率 あなたが悩む必要はない消費税10%ライフ(1)

実際、対応が分かれています。イートインもテイクアウトも同額になるよう販売価格を調整したチェーンが複数あります。この場合、店内で食べても持ち帰っても同額です。

一方、税抜き価格は同じでありながら、「テイクアウトです」といってお会計するのと、「店内で食べていきます」と申告して会計するのに差が出る店も多々あります。やはりおかしな取り扱いのように感じられます。

「テイクアウトです」といって8%で会計をしつつ、「気が変わったのです」と言って(あるいは、言わずに)、空いている店内の席を見つけて座って飲食する場合については、どう考えればよいのでしょうか。

お店が会計後に問い詰め2%の差額を徴収するのも、本人が自ら差額の支払いを申し出るのも非現実的と思われます。

しかし、この選択の違いが家計的にはちょっとした違いにつながります。たとえば、税抜き500円の食事が540円となるか550円となるかは、特にランチのように毎月20日以上利用するのではあれば、やがて無視できない差となってくるからです。

もう一つの悩みもあります。「ウソ」をついて(気が変わって)2%の税負担を逃れたときに生じる心理的なストレスです。

テイクアウトと言って8%にするのは……

税制は原則、「シンプルにする」ことが求められています。その点でいえば、2つの税率を併存させるだけでなく、その判断基準を現場の店舗や利用者に委ねて良心に問うようなことは、その原則からほど遠いでしょう。

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