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大人のオアシス ミュージアムカフェで芸術の秋堪能

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NIKKEI STYLE

日経doors

天候を気にせず過ごせる場所といえばミュージアム。併設されたカフェならば、作品の鑑賞と一石二鳥。おいしさだけでなく、知識欲も満たされます。自分自身と向き合う時間をつくりたい人にはぴったりの空間ではないでしょうか。

「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」(東京都江東区)が話題です。開館1周年を迎えた2019年6月には来場者数が230万人を突破、その後も増え続けているこのデジタルアートミュージアム。来場者には外国人が多く、ここが日本であるということを忘れてしまいそう。

1万平方メートルという空間に、470台ものプロジェクターを設置。そこから映し出される光のアートは、空間と空間の境目を見失うほど深く、広く、ときに幻想的、ときに鮮やかに描かれ、目で見る現実の世界だけでなく心の世界まで広がりを持たせてくれそうな印象です。

さっそく入ってみましょう。

足元がおぼつかないほどの暗さの中、一歩一歩、歩を進めるにつれ、さまざまなアート作品が現れます。体はその光に包まれ、無限に感じる空間の中で、心の枠が外れていくようです。

「ボーダレスワールド」「運動の森」「学ぶ! 未来の遊園地」など5つの空間それぞれにコンセプトがあり、驚くのは、一瞬として同じアートの姿はなく、常に移ろいます。まるで生きているようです。

それを楽しんでいると、アッという間に2~3時間たってしまいそう。平均滞在時間は3~4時間というから驚きです。そこで重宝するのがこの敷地内にある「EN TEA HOUSE幻花亭」です。多くの人がいったんこのティーハウスで一休みしてから、またアート空間に戻り、鑑賞するそうです。

テンションの上がった心と頭を「水出し茶」「ゆず緑茶」といった冷たい緑茶で冷やしてすっきりさせるもよし。人気の「カモミールほうじ茶ラテ」でほっこりさせるもよし。温かい「カモミールほうじ茶ラテ」は、カモミールが優しくほのかに香り、ミルクの甘味とぴったり。外国人受けもよさそう!

空間全体が暗く、静かです。写真撮影は可能ですが、フラッシュは禁止。幻想的な音楽が静かにずっと流れているだけです。

定番人気メニューは「凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)セット」。緑茶の渋みと風味を生かしたアイスクリームとドリンクのセットです。

EN TEA HOUSE幻花亭の魅力は、視覚で楽しみ「アートを飲む」ような感覚を体験しながらいただけるという点。茶やアイスが入った器を持ち上げたり、動かしたりすることで、花が咲いたり散ったり、テーブルに映し出される茶の葉が成長したり枯れたりします。あたりの暗さが、空間への没入感を高めてくれます。

映し出される花や葉は、育って咲き乱れては枯れ落ち、また芽吹きます。咲き続ける花を見ていると、その無限の可能性を感じられます。

「こんなことができるなんて!」「どうしてこんな花が映し出されるのか」と、感動しながらいただく緑茶やアイスクリーム。楽しくて、おいしくて面白くて、その上、深い!

筆者はテーブルの上に広がり、移りゆく花や葉を見ながら、いろんなことに考えが及び、頭の中が少しずつ整理され、洗われていく感覚がしました。ただ、美しいなぁ、キレイだなぁと感じられるということ。そして、それを単純に楽しめるということ。

こういう時間を持つことの意義を改めて感じた、長いようで短かった、アッという間のカフェタイムでした。

EN TEA HOUSE幻花亭に入るには、まずこのミュージアムへの入場券が必要です。そのうえで、ティーハウス入り口から中に入ります(行列が!)。

迷路みたいな空間だからこそ、たどりつけたときは感動も大きいというもの。老若男女楽しめる場所です。ただ段差や暗闇があるので、高齢者を連れていく場合はゆっくり歩くなどの配慮が必要かもしれません。

「今日は思考を広げる日」と決めて、一人で行くのもいいかもしれません。何かに行き詰まったとき、悩みを抱えたとき、心に余裕が必要と感じたときに行ってみては。

日本の伝統アートに心を寄せられる空間

デジタルアートとは一転、身近な伝統アート・日本画の美を感じたいなら、東京・広尾の「山種美術館」はいかがでしょう。

こちらは、山種証券の創立者・山崎種二の個人的なコレクションを基にオープンした美術館。1966年に日本初の日本画専門の美術館として日本橋兜町に開館し、現在の渋谷区広尾に2009年に移転しました。

「日本画の素晴らしさを幅広く、多くの人に発信していきたい」という創立者の理念を継承し、ユニークな展覧会を開催するほか、「もう一つの美術館」といわれるショップもカフェも充実しています。ショップでは、作品をデザインに取り入れた文房具や雑貨が展覧会ごとに美しく並んでいました。

1階のロビーにあるカフェ「Cafe 椿」は、陽光差し込む明るい空間。取材時には開館と同時に、若い女性がお店に入り、お茶と和菓子を楽しみながら寛いでいました。駒沢通りに面した大きなガラス窓の外にはテイカカズラの緑と花が美しく、通り行く人を見ながらのんびりとティータイムもよさそうです。

テーブルや椅子などの家具は、イタリアのカッシーナ社に特注したもので、木の温かみを感じられる空間に仕上がっています。「自然の素材を使って描く」日本画の作品を引き立てるようなしつらえが特徴です。

広尾移転時から展示作品をモチーフにしたオリジナル和菓子をこのカフェで提供、人気メニューとなっているそうです。山種美術館が兜町にあったころから長年の付き合いがある老舗和菓子店「菊家」(東京都港区)が作るオリジナル和菓子は美術館のカフェらしい、もう一つの芸術品。それぞれに美しい風情ある名前が付いた和菓子は、食べるのがもったいないくらい。これを楽しみに来館するお客も多いそう。

会場内の作品キャプションには「和菓子になりました」というマークが付けられており、作品の鑑賞後にその和菓子をいただくと、もう一度作品を「味わう」ことができます。

逆に、先にカフェで(和菓子に変身した)「作品」を味わってから、階下に降りて、展示作品を見て、目で味わうという方法もあります。筆者は、作品を見てから和菓子を味わう方が得した(!?)気がするように思いましたが、どうでしょうか。

「Cafe 椿」は、山種美術館が収蔵する速水御舟の作品の一つで重要文化財の「名樹散椿」(めいじゅちりつばき)から名付けられています。

和菓子のほか、人気メニューは「コーヒーとスイーツのセット」。これは、東京都内ではここでしかいただけないという京都の「スマート珈琲店」のコーヒーと、甘さ控えめのチーズケーキ(雪うさぎ)のセットで、絶品です。

山種美術館と、ここからほど近い「国学院大学博物館」、そして南青山にある「根津美術館」の3カ所をトライアングルのように巡る女性もいるとか。

これからの季節、さまざまな趣向をこらすミュージアムカフェを巡って、作品鑑賞と一緒に知識を増やせる機会を楽しんでみませんか。

EN TEA HOUSE幻花亭
東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
営業時間 11時~19時(平日)11時~21時(土日祝)。ラストオーダーは閉館の30分前
※時期により異なるためHPを要確認
Cafe 椿
東京都渋谷区広尾3-12-36 山種美術館1階
山種美術館
休業日 美術館休館日(毎週月曜日。月曜が祝日の場合は開館、翌日火曜日は休館。展示替え期間、年末年始)

(取材・文 大崎百紀、写真 鈴木愛子=EN TEA HOUSE幻花亭、花井智子=Cafe 椿、展示室以外)

[日経doors 2019年6月5日付の掲載記事を基に再構成]

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