2019/10/10

インターンなど活用、企業や社員の「リアル」な情報を重視

就職情報サイト以外の情報収集を重視する意識も高まっている。今後就活する学生に就職情報サイト以外に何を利用するか聞いたところ、最も多かった「企業の採用HP」(70.8%)に次いで、「インターンシップ・会社見学」(47.8%)、「大学のキャリアセンターや就職課」(39.4%)が上がった。実際に働く社員や企業事情に精通した大学の担当者から直接得る情報に信頼を置く傾向が見て取れる。

既に就活を終えた学生からも「サイトよりも実際に行って知った情報が確か」(静岡の女子学生)、「インターンは会社や仕事場の雰囲気を知るうえで役に立った」(埼玉の男子学生)との声があがった。

立教大学キャリアセンターの林良知さんは「就活の手段が多様化して、学生はOB・OG訪問やインターンなどを通じ、(仕事の現場や社員の生の声など)リアルな情報を求めるようになっている」と話す。

背景には企業の採用方式の変化もある。近年、インターンを通じた採用や社員の紹介・推薦によるリファラル採用を導入する企業が増えている。学生とのミスマッチ解消に向け、面接など限られた時間で能力を判断するのではなく、一緒に働いたり、付き合いの長い人物の意見を聞いたりして見定める。学生も企業も就活では一層、リアルな接触を重視する方向に向かっている。

リクナビ問題は、単に一企業の不祥事にとどまらず、就職情報サイト全般の使い方や企業の採用方式の新たな潮流など、広く就活の在り方を問い直す機会になりそうだ。

(田中裕介)

<調査の概要>
就職情報サイト利用調査は、日本経済新聞社がネット調査会社マイボイスコム(東京・千代田)を通じて全国の大学生3、4年生に9月中旬に実施。有効回答数は400。3年生163人、4年生237人。男性179人、女性221人。文系286人、理系114人。
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