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今後就活する学生 4割が「リクナビの利用抑える」

就職情報サイト大学生アンケート(上)

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NIKKEI STYLE

就職活動に就職情報サイトは欠かせないけれど、どう付き合えばいいのか。「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京・千代田)が学生の同意が不十分なまま、内定辞退率の予測データを企業に販売していた問題を受け、就活生の間ではその利用法について模索が続いている。日本経済新聞社が大学生を対象にアンケート調査を実施(有効回答数400)したところ、就活に就職情報サイトは欠かせないと考える学生が6割近くを占める一方で、これからの就活では、4割が「リクナビの利用は抑える」と答えた。自らの個人情報を守りつつ、情報をより選別して収集しようとする意識が表れているようだ。

学生の59%「就職情報サイトなしで就活できない」

就職情報サイトが就活生に便利に使われている理由は、単に興味がある企業の求人情報を見つけるためだけではない。企業への資料請求や、説明会などの情報を得るエントリー機能、選考の口コミ、エントリーシートの記入例など、効率的に就活ができる様々なツールを備えているためだ。

大学3、4年生に就職情報サイトを使わずに、就職活動が可能かを聞いたところ、59%が「できない」と答えた。理由としては「複数企業のエントリーに便利」(73.7%)、「サイト経由でしかエントリーできない」(47%)と、エントリー機能を重視する意見が多数を占めた。

就活では数十社にエントリーする学生も珍しくない。それを1社ごとにの採用HPで申し込むのは相当な手間になるが、就職情報サイトの機能を使えば、候補の企業にまとめてエントリーできる。「手続きが簡単」(千葉の男子学生)と重宝する学生が多い。

リクナビの利用抑制、「個人情報の流出が心配」

半面、手当たり次第に就職情報サイトを使うのではなく、信頼性を見極めようとする姿勢も目立っている。リクナビについては、今後就活する学生(現在就活中の学生とこれから就活をする学生)の39.6%が「利用を抑える」と回答した。「登録はしたが、あまり使わない(登録するが、あまり使わない予定)」が34.4%、「登録したが、退会する可能性が高い(一度登録するが、退会する可能性が高い)」も5.2%あり、約4割の学生が積極的には利用しないと答えた。

リクナビの利用を見直す理由としては「個人情報の流出が心配」(東京の男子学生)、「またどういうデータが流出するか分からないから」(大阪の男子学生)など個人情報の扱いを問題視する意見が目立った。

 その結果、他のサイトに流れる動きも見て取れる。今後就活する学生に有力な就職情報サイトの利用頻度について聞いたところ、頻度を上げるサイトでは「マイナビ」が24.4%とトップ。「キャリタス就活」(8.5)%)がつづいた。採用コンサルタントの谷出正直さんは「リクナビとマイナビは、利用する学生層も機能も似ているため流れやすいのではないか」と指摘する。

一方、サイト利用に関し「特に対応しない」との答えも46.1%あった。リクナビに「自分の情報は利用されていなかったから」(群馬の男子学生)、「もともと、そこまで信用してはいなかったから」(東京の男子学生)など冷めた声もあった。

もともと学生は特定の就職情報サイト1つだけに頼っているわけではないのも確かだ。就職活動を終えた学生のサイト登録数の平均は3.62だった。就職情報サイトは外資企業やベンチャー業界に特化したり、企業が学生をスカウトする機能を設けたり、サービスの多様化が進んでいる。谷出さんは「学生は企業のエントリーはリクナビやマイナビ、口コミはみんなの就職活動日記を参考にするなど、機能ごとにサイトを使い分けている」と分析する。

インターンなど活用、企業や社員の「リアル」な情報を重視

就職情報サイト以外の情報収集を重視する意識も高まっている。今後就活する学生に就職情報サイト以外に何を利用するか聞いたところ、最も多かった「企業の採用HP」(70.8%)に次いで、「インターンシップ・会社見学」(47.8%)、「大学のキャリアセンターや就職課」(39.4%)が上がった。実際に働く社員や企業事情に精通した大学の担当者から直接得る情報に信頼を置く傾向が見て取れる。

既に就活を終えた学生からも「サイトよりも実際に行って知った情報が確か」(静岡の女子学生)、「インターンは会社や仕事場の雰囲気を知るうえで役に立った」(埼玉の男子学生)との声があがった。

立教大学キャリアセンターの林良知さんは「就活の手段が多様化して、学生はOB・OG訪問やインターンなどを通じ、(仕事の現場や社員の生の声など)リアルな情報を求めるようになっている」と話す。

背景には企業の採用方式の変化もある。近年、インターンを通じた採用や社員の紹介・推薦によるリファラル採用を導入する企業が増えている。学生とのミスマッチ解消に向け、面接など限られた時間で能力を判断するのではなく、一緒に働いたり、付き合いの長い人物の意見を聞いたりして見定める。学生も企業も就活では一層、リアルな接触を重視する方向に向かっている。

リクナビ問題は、単に一企業の不祥事にとどまらず、就職情報サイト全般の使い方や企業の採用方式の新たな潮流など、広く就活の在り方を問い直す機会になりそうだ。

(田中裕介)

<調査の概要>
就職情報サイト利用調査は、日本経済新聞社がネット調査会社マイボイスコム(東京・千代田)を通じて全国の大学生3、4年生に9月中旬に実施。有効回答数は400。3年生163人、4年生237人。男性179人、女性221人。文系286人、理系114人。
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