パソコン買うなら量販店より大学生協 その理由とは学生消費 裏からみると…(1)

常見陽平(千葉商科大学専任講師)

常見陽平(千葉商科大学専任講師)
2019/10/7
一橋大学生協でのパソコン販売の様子  
一橋大学生協でのパソコン販売の様子  

U22世代に売れた商品について、そのヒットの要因や、仕掛け人の動きを追う新企画。初回は毎年、学生に年間15万~20万台のパソコン(PC)を販売する全国の大学生協にスポットをあてる。個人向けPCの国内出荷台数が350万台程度であることを考えると、生協のシェアは相当なものだ。なぜ、学生は家電量販店よりも価格が高いこともある大学生協で買うのだろうか。

まずは勤務先の千葉商科大学の教え子に聞いてみた。

「正直、母親からは『家電量販店の方が安いかも』と言われました。でも、保証の内容などを考えると、大学生協だと考えました。地方の大学に通い、一人暮らしをしている弟も大学生協でPCを買いました。いつも、近くにあって、困ったら相談できることがポイントです」(国際教養学部 3年生)

「大学入学前の春休みに大学生協で買いました。その場でセットアップしてもらいました」(国際教養学部 3年生)

ポイント還元などを考えると必ずしも家電量販店よりも安いわけではない。扱っているモデルも、スタイリッシュなものではなく、ビジネス用のモデルをベースとしたものが中心だ。

それでも大学生協のPCが多くの学生に選ばれるのは理由がある。「大学生活の4年間、安心して使えること」だと生活協同組合連合会大学生協事業連合でPCなどを担当している勉学研究事業部購買商品課CSグループ次長の中原宣人氏は語る。

PCメーカー各社と交渉し、4年間使い切ることができるメモリーの容量などをあらかじめカスタマイズした、市販されていないモデルを提供してもらっている。「卒業するまで使ってほしい」という思いが込められているという。必ずしもコンセントが充実していない大学もあることから、長時間駆動バッテリーを採用するなどの工夫もしている。多様な端子への対応など、大学生のニーズに応えている。

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