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夏帆×シム・ウンギョン 等身大の自分で勝負したい

恋する映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

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NIKKEI STYLE

仕事でもプライベートでも、全力で走り続けることを求められがちな現代の働く女性たち。一見うまく生きているようでも、裏ではへこんだり、心がすさんでしまったりすることもある。そんな悩みを抱えている不器用な女性たちにオススメしたい映画が『ブルーアワーにぶっ飛ばす』。

主人公となるのは、30歳の自称売れっ子CMディレクターの砂田。作品ごとに新たな魅力で観客を虜(とりこ)にしている夏帆さんが演じている。そして、砂田の「秘密の友達」清浦を演じるのは、映画『怪しい彼女』で知られる韓国の実力派女優シム・ウンギョンさん。現在は、日本でも活動しており、映画『新聞記者』への出演でも注目を集めている。そこで、いまや気心の知れたおふたりに、お互いの思いや仕事でやりがいを感じる瞬間などについて語ってもらった。

いまでは何を考えているかわかるくらい仲良くなれた

――本作で初共演となりましたが、まずは相手に対してどのような印象を持っていましたか? 会ってみて感じたことなどがあれば教えてください。

シム・ウンギョンさん(以下、シム):夏帆さんには、映画『海街diary』での明るいイメージがありましたが、お会いしてみたら穏やかで優しい方だなと思いました。最初は何を考えているのかちょっとわからないと思うこともありましたが、この作品を経て仲良くなり、いろんなお話もできるようになったので、いまでは何を考えているのかわかるようになりました(笑)。

夏帆さん(以下、夏帆):私もウンギョンちゃんの作品は拝見していたので、すごくユーモアのある人なんだろうなと思っていたら、実際その通りでしたね。でも、シャイな一面もあって、現場にいるみんなが好きになってしまうような人を引き付ける魅力のある方だなと思いました。

――劇中では、おふたりのやりとりが絶妙でしたが、お互いの距離が近づいたと感じる瞬間はありましたか?

夏帆:はっきりとしたきっかけというのはないですが、撮影に入る前にリハーサルで何度も会う時間を作ってもらえましたし、一緒にランチに行ったりして徐々に距離を縮めていった感じです。現場の前にそういう時間を作って頂けたのは大きかったと思います。

――現場で刺激を受けたことはありましたか?

シム:この作品に参加することへの熱量が誰よりも高かったのが夏帆さんだったので、お芝居に対する姿勢や悩んでいる姿に私もすごく刺激を受けました。夏帆さんの熱量に寄り添いながらいられることは心強かったです。

等身大でありのままの自分で勝負できる役と巡り合えた

――夏帆さんは「いま一番やりたかった役とやっと巡り合えた」と感じたそうですが、この役に魅力を感じた理由を教えてください。

夏帆:最初から面白そうな役だから絶対にやりたいと思っていましたが、撮影をしていくうちに「私はこういう役をやりたかったんだな」ということに気が付きました。理由としては、すごく等身大で、ありのままの自分で勝負できる役だと思ったから。そういう役にはなかなか巡り合えないものなんですよね。砂田の人生は決して劇的ではないですが、人には言わないような小さな葛藤や日々感じている寂しさ、そして孤独を抱えていて、そういう感情を表現したいなと思いました。

――日本語が上手なシムさんですが、清浦は独特なしゃべり方なので大変だったと思います。演じるうえで苦労したことはありませんでしたか?

シム:いえいえ、まだまだ日本語には悩んでいます。撮影をしていた時期は、ちょうど正しい日本語を習っていたときでした。でも、清浦の話し方は「いっすね」みたいに崩したり、省略したりするような日本語のセリフが多かったので、最初は難しかったです。「『あざっす』って何ですか?」みたいな感じで(笑)。でも、その話し方は大事にしたいと思っていました。ただ、いまでもその癖が抜けなくて、打ち合わせや取材のときに「そっすね」と言ってしまうこともあります(笑)。

――日本の撮影現場を経験してみて、韓国との違いを感じたのはどんなところですか?

シム:特に違うのは、撮影の期間。韓国では多くの作品が1本につき3~4カ月くらいかかりますが、日本はインディーズの製作も多いので、それぞれ撮影期間がかなり違いますよね。今回はなんと2週間ほどで撮りましたが、これほどの短期間で映画を撮った経験がそれまでなかったので、撮影前はちゃんと役に入れるか不安もありました。ただ、それは余計な心配だったなと思うくらい本当に楽しかったですし、やろうと思えばできるものなんですよね。あとは、自分の集中力を全部出してお芝居ができるような雰囲気を監督がつくってくださったのも大きかったと思います。初日はいつもすごく緊張してしまうものですが、アドリブも悩まずにできるくらい自由な環境にしていただいたので、いろんなお芝居ができる現場でした。

現場で大事にしているのはマインドコントロール

――おふたりとも子役からお仕事を始められているので、すでにキャリアも長いですが、仕事をするうえで大事にしていることはありますか? 

夏帆:心の持ちようとか、どういうふうに現場にいようというのは、作品によっても違いますし、作品ごとに変えていくべきだとも思っています。

シム:私は緊張しやすいタイプなので、マインドコントロールを大切にしています。そうやってコントロールしないと、自分が考えているお芝居をうまくできなかったりするので、気持ちを楽にすることは一番に考えていることです。

夏帆:あとは、ひとりで何かを作る仕事ではないので、周りに心を開くようにしています。というのも、私は気が付くと閉鎖的になってしまうところがあるので、誰かと物を作るうえでは、「相手に一回、心を開いてみる」というのは意識していることです。

――では、女優として、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか? 

シム:私は役に夢中になれたときに、この仕事が楽しいなと感じています。お芝居というのは、経験を重ねるごとに難しくなっていくし、いままでもよくわからないことが多いので、勉強し続けないといけないですが、やっぱり現場で役にはまる瞬間は満足感がありますね。それを味わうために、役者を続けているんだと思います。

夏帆:私も現場で役と一体になれたときは、楽しいですね。そのほかにも、本当にいろんな瞬間がありますが、たとえば、作品が出来上がったときやいい作品になったと実感したときに、やりがいを感じています。

目の前にあることに100%向き合っていきたい

――おふたりとも20代半ばを過ぎて、30歳も近づいてきて来ましたが、考え方が変わったところもありますか?

シム:どんどんシンプルになっていると感じています。逆に、10代の頃の方がもっと大人っぽい考えを持っていたかなと思うくらいです。

夏帆:私もそうですね。昔の方がこうありたいという自分像がはっきりありましたし、もっと小難しいことを考えていました。

シム:あとは、いまよりもセンチメンタルだったと思います。でも、そんなふうに、みんな少しずつ変わっていくものなんですよね。

夏帆:それから、自分で自分を縛っていたところもありましたが、いまは年齢にもあまり執着しなくなったなとも感じています。以前は、「30歳になったらこうなっていたい」とかいろいろ考えていましたが、それよりも最近は「自分の目の前にあることに100%向き合っていたい」という思いの方が強くなっていますね。そういう意味では、まさに砂田も同じで、理想と現実のギャップを感じていたり、葛藤があったんだと思います。

――お忙しい日々を過ごされていると思いますが、どのように息抜きをされていますか?

シム:休みを取ることは本当に大事だと思っているので、なるべくきちんと休むことを心がけています。そうしないと、次の仕事にも影響が出てしまうこともありますから。ときには、ベッドから出ない日もありますが、普段は近所をお散歩してみたり、本を読んだりして息抜きをしています。

夏帆:撮影中の休みで体が疲れているときは睡眠を多くとるようにしていますが、そうではない休みのときは友達と会ったり、旅行したり、なるべくアクティブに動くようにしています。外に出て遊ぶのはいいことですよね。

――映画のタイトルにある「ブルーアワー」とは、1日の始まりと終わりの間に一瞬だけ訪れる時間のことを指していますが、ブルーアワーにまつわる思い出があれば、教えてください。

シム:ブルーアワーの時間帯はちょっと切ない気持ちになるので、私は子役のときに朝早く現場に行かないといけなかったことを思い出しますね。なんとなく胸がギュッとする感覚がありますが、「今日もがんばろう!」って思えます。

夏帆:私にとっては、感傷的な気持ちになる独特な時間帯。特に、ひとりでいるときはそんな風に感じてしまいます。

シム:確かに、何も起こっていないのに、なぜかその瞬間だけちょっと寂しくなったりしますよね。でも、その時間が終わったら全然平気になるので、ブルーアワーって本当に不思議な時間だと思います。

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆 シム・ウンギョン
   渡辺大知 / 黒田大輔 上杉美風 小野敦子 / 嶋田久作
   伊藤沙莉 高山のえみ / ユースケ・サンタマリア
   でんでん 南 果歩 
配給:ビターズ・エンド
10月11日(金)より、テアトル新宿、ユーロスペースほか全国ロードショー!
(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

【ストーリー】
CMディレクターの砂田は、東京で仕事に追われながらも、優しい夫とともに満ち足りた人生を送っている。ように見えていたが、実際は口を開けば悪態ばかりついていた。そんなある日、病気の祖母を見舞うため、コンプレックスの根源でもある大嫌いな故郷に行くこととなる。砂田は天真爛漫(らんまん)な親友の清浦とともに実家へと向かうのだが……。

(ライター 志村昌美、写真 厚地健太郎)

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