夏帆×シム・ウンギョン 等身大の自分で勝負したい恋する映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

目の前にあることに100%向き合っていきたい

――おふたりとも20代半ばを過ぎて、30歳も近づいてきて来ましたが、考え方が変わったところもありますか?

(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

シム:どんどんシンプルになっていると感じています。逆に、10代の頃の方がもっと大人っぽい考えを持っていたかなと思うくらいです。

夏帆:私もそうですね。昔の方がこうありたいという自分像がはっきりありましたし、もっと小難しいことを考えていました。

シム:あとは、いまよりもセンチメンタルだったと思います。でも、そんなふうに、みんな少しずつ変わっていくものなんですよね。

夏帆:それから、自分で自分を縛っていたところもありましたが、いまは年齢にもあまり執着しなくなったなとも感じています。以前は、「30歳になったらこうなっていたい」とかいろいろ考えていましたが、それよりも最近は「自分の目の前にあることに100%向き合っていたい」という思いの方が強くなっていますね。そういう意味では、まさに砂田も同じで、理想と現実のギャップを感じていたり、葛藤があったんだと思います。

――お忙しい日々を過ごされていると思いますが、どのように息抜きをされていますか?

シム:休みを取ることは本当に大事だと思っているので、なるべくきちんと休むことを心がけています。そうしないと、次の仕事にも影響が出てしまうこともありますから。ときには、ベッドから出ない日もありますが、普段は近所をお散歩してみたり、本を読んだりして息抜きをしています。

夏帆:撮影中の休みで体が疲れているときは睡眠を多くとるようにしていますが、そうではない休みのときは友達と会ったり、旅行したり、なるべくアクティブに動くようにしています。外に出て遊ぶのはいいことですよね。

――映画のタイトルにある「ブルーアワー」とは、1日の始まりと終わりの間に一瞬だけ訪れる時間のことを指していますが、ブルーアワーにまつわる思い出があれば、教えてください。

シム:ブルーアワーの時間帯はちょっと切ない気持ちになるので、私は子役のときに朝早く現場に行かないといけなかったことを思い出しますね。なんとなく胸がギュッとする感覚がありますが、「今日もがんばろう!」って思えます。

夏帆:私にとっては、感傷的な気持ちになる独特な時間帯。特に、ひとりでいるときはそんな風に感じてしまいます。

シム:確かに、何も起こっていないのに、なぜかその瞬間だけちょっと寂しくなったりしますよね。でも、その時間が終わったら全然平気になるので、ブルーアワーって本当に不思議な時間だと思います。

(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆 シム・ウンギョン
  渡辺大知 / 黒田大輔 上杉美風 小野敦子 / 嶋田久作
  伊藤沙莉 高山のえみ / ユースケ・サンタマリア
  でんでん 南 果歩 
配給:ビターズ・エンド
10月11日(金)より、テアトル新宿、ユーロスペースほか全国ロードショー!
(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

【ストーリー】
CMディレクターの砂田は、東京で仕事に追われながらも、優しい夫とともに満ち足りた人生を送っている。ように見えていたが、実際は口を開けば悪態ばかりついていた。そんなある日、病気の祖母を見舞うため、コンプレックスの根源でもある大嫌いな故郷に行くこととなる。砂田は天真爛漫(らんまん)な親友の清浦とともに実家へと向かうのだが……。

(ライター 志村昌美、写真 厚地健太郎)

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