家庭のサイバーセキュリティー コスト抑えて手軽に

NIKKEIプラス1

今やネットワークに接続される機器は、テレビやHDDレコーダー、ゲーム機やスマートスピーカーなど多岐にわたる。セキュリティーソフトがインストールできるパソコンなどの端末以外も適切に管理しないと、ネットワークにつながる機器全てがリスクにさらされることになる。

インターネットにつながっているとウイルス感染の危険は常にある

このために必要な手間を無視できない場合は「ネットワークセキュリティー」の強化がおすすめだ。端末を個別に守るのではなく、セキュリティー機能を付加したルーターでインターネットとの「出入り口」を固める考え方だ。家庭内でネットワークに接続する端末への侵入や情報漏えいを防ぎ、不正なURLへのアクセスを制限する。

ネットワークセキュリティーは当初企業向けだったが、最近は家電やゲーム機など家庭でもネットワークに接続する機器が増え、必要性が注目されている。

例えば、企業向けセキュリティーツールを提供するF―Secureの家庭向けWi―Fiルーター。簡単なセットアップで、感染した端末の通信を遮断する機能も備える。外出時のリスクから各端末を守るために、最大7台までの端末にインストールできるツールにも対応しており、安価で多重防御を実現できる。

例えば、トレンドマイクロが提供する「ウイルスバスター for HomeNetwork」(本体+年間サービス費用9000円、次年度以降年間6000円)は、ウイルス対策の他、不正侵入防止やWi―Fiのただ乗り防止、不正サイトへのアクセスブロックなどの機能を提供するルーターだ。

子供が利用する端末のインターネット接続時間を管理する「インターネットタイマー」機能や、出会い系サイトなどをブロックする「フィルタリング」機能、帰宅したことを通知する「帰宅通知」機能など、家庭でも使いやすい機能が付加されている。

エレコムやTP―LinkなどのIT機器メーカーもセキュリティーベンダーと協業し、ウイルス対策や悪質サイトのブロック機能などセキュリティー機能を追加したルーターを開発・販売している。

これらを使えば、パソコンやスマホ、タブレットの他、スマートスピーカーやインターネットに接続するゲーム機、テレビやHDDレコーダーといった機器の安全も確保できる。ネットワークに接続する端末が増えても、追加コストがかからない点が魅力だ。

使用するためにライセンス費用が必要な機種もあるが、ルーター購入時に数年分の費用が支払われているものを選べば、ランニングコストも抑えられる。

(ライター 秋葉 けんた)

[NIKKEIプラス1 2019年10月5日付]

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